2024年04月29日( 月 )

故・阿比留教授「偲ぶ会」に参加して~100億円の価値ある人材を送り出す

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 3日夕方、故・阿比留正弘福岡大学経済学部教授の「偲ぶ会」が行われた。そのレポートは別途参照。この文章の結論を先に述べよう。「阿比留正弘さん、貴方は社会に延べ100億円を超える価値ある人材を送り出した。その功労を『NetIB-NEWS』を通じて世の中に拡散するよ!」ということである。

腐った経済学部教授・職員たち

 「経済学部」という学部には、一般的には「革新的学部」という印象がある。ところが今回の福大学長選挙において、経済学部長は選挙投票資格者(15人)に対してあの独裁政権を敷いた朔氏に「全員、投票しろ」と命じたそうである。いやー、これには驚いた。「革新の砦」とみられていた経済学の教員らが強権的、かつ独裁的な政権のシンボルである朔体制存続を支持する投票で一致しようとしていたのである。朔氏のパワハラは学内外で有名な話であった。この事実に蓋をして「ただ経済学部の予算増強のため」に2期目の朔政権誕生に奔走したのだった。

 結末は哀れなものとなった。勇気ある学生が投票資格者15人の説得にあたったそうである。聞くところによると「こんな勝手なことしかしない朔学長の再選を許すのですか」というものであったらしい。さすがに良心の呵責に苛まれた資格者も存在していた。15人中3人が朔氏へ入れるのを拒絶したようである。僅か3票といえどもプラスマイナス6票の価値になる。勇気ある学生と良心をもった資格者が組み合わさることで、朔再選の野望が脆くも崩れたのである(このドキュメントを読みたい方は当社へ問い合わせされたし)。

 このように自身のことしか眼中にない連中が巣くっている経済学部において、そうした教授・教官たちとうまく付き合えるわけがない。阿比留教授は「連中は外への、社会への視点がまるでない。学生たちを如何にして育て社会へ送り出すかなど、まるで眼中にないのだ。関心あるのは自身の学会のことばかりである」と批判していた。朔氏に投票した教授たちの「偲ぶ会」の際には、はたして教え子たちが集ってくれるだろうか!ゼロかもしれないな。

よくここまで気配りできるものである

阿比留正弘・福岡大学経済学部教授
故・阿比留正弘氏

    2021年8月のことである。阿比留教授から連絡があり、「建設会社のシステム改善のためのアプリを売っている会社にAという教え子がいる。ぜひ、会ってもらいたい。この男は熱心だが、間抜けなところがあるのですよ」とのことだった。夕食をしながら教授とAと私の3人でゼネコン落としの作戦会議を延々、3時間にわたって行った。「まずは建設組合の会長の会社を落とそう」と方針を決定した。

 たいした料金でもないし、こちらも勉強になったので支払をこちらがもった。翌日、阿比留教授から電話がかかってきた。「お世話になっているのであるからAが払うべきなのに本当に気が利かない奴だ」と。しかし、叱る割にはAに対する心からの愛情が伝わってくる。教え子には分け隔てなく気配りをしているのであろうと想像できた。

社長の前で30歳までに
会社を興すと宣言

 阿比留教授から「少し間抜け」と怒られるAの意外な根性者の一面を見た。Aが所属する会社の社長と2人で当社を訪問したときのことである。Aはたしか26歳の時であったか。新規開拓の成果が上がったので社長は感謝表明に来られたのであった。Aは「私は30歳になるまでには必ず独立します。今はこの会社でそのための勉強しているのです」と平然と公言した。社長は苦笑いしながら「A君が独立するなら喜んで支援する」と断言した。「へー、Aはすばらしい一面をもっているのだな」と評価し直した。

「偲ぶ会」参加の面々

偲ぶ会の様子
偲ぶ会の様子

    偲ぶ会の進行の手際はスムーズなものであった。司会者が阿比留教授の思い出話を3枚の付箋に書くよう伝え、書き終えた後に参加者全員が発表していたのである。それから各テーブル順に発表し近況報告を行う。さらに自己紹介でテーブルを回る。全員、慣れたもので自信満々に語って歩く。意外と女性の割合が多い。経済学部の女子学生の割合は55%と過半数を超えているとか。

 驚いたのは大学卒業4年目で、廃業した会社を引き継いで社長に就き悪戦苦闘をしている女性に出会ったことだ。「苦労はしているが、楽しい。ベンチャー企業論を学んだことを活かし、必ずすばらしい会社にしてみせる」と宣言していた。私は早速、取材のアポイントを入れた。

企業は上手に活用すべきであった

 彼らは頭が飛びぬけてよかったわけではないだろう。しかし、教育次第ではこんなに自信をもって動けるようになるのかと驚いた。多くの経営者が「最近の入社してきた新卒たちは何を考えているかわからない」と嘆いているが、人づてにでも阿比留セミナーに辿り着ければ良かったのである。努力が足りない。

 アパマン・アビスパグループは当初からアプローチしていた。だから元気な指導者タイプを採用してきている。福岡の明太子業界のトップクラスの企業も毎年、一定数採用し、「非常に役に立っている」と感謝の意を表していた。通販で業績が伸長している企業も同様である。だが、この新卒採用の術は通用しない。元祖が故人になったからである。筆者は下記のように断言する。「阿比留正弘という教授はこの世に金額に換算して100億円分相当の人材を送り出した」と。

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