2024年05月04日( 土 )

スエナガが九州初ホスピス住宅の内覧会&動画コンテスト開催

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「ホスピス住宅 ビーズの家」の外観
「ホスピス住宅 ビーズの家」の外観

 福祉関連施設の建設・運営を行っている(株)スエナガ(福岡市城南区、出口洋一代表)は、「ホスピス住宅 ビーズの家」(城南区南片江2丁目)の竣工にあたり、12月8日と9日に内覧会を開催した。

 同施設は九州に初めのホスピス住宅で、末期がんや難病などで自宅や病院での暮らしに不便のある人が、緩和ケアを受けながら自宅のように日常の延長として暮らすことができる施設。日本では終末期医療において緩和ケア病棟が主流となっているが、質の高い終末期の生活を望む人たちやその家族からの入居ニーズが高まっていることをうけたものだ。運営は(株)beads(福岡市南区、山﨑大輔代表)が行う。

動画コンテストでの発表の様子
動画コンテストでの発表の様子

    9日には第1回動画コンテストを開催した。知名度向上のほか、「自分たちの想いを相手にどう伝えるか」(三喜英明専務)について、企業・従業員のスキル向上を目的としたもの。同社社員や協力事業者、高校・大学の学生からなる15チームが「ビーズの家」と自由課題の2つのテーマで、それぞれ1分以内の動画を制作、発表した。

 最優秀賞に輝いたのは、同社が運営する「多機能型事業所 シンフォニー」のチーム「symphony“ハ長調”」。さらに技術賞にJA福岡市チーム、ユニーク賞にスエナガ総務部チーム「team Oh! gui」、特別賞に九州産業大学香川研究室チームと福岡第一高等学校OBチーム「TOY BOX」が選ばれた。

最優秀賞に輝いた「symphony“ハ長調”」のメンバー(中央2人)と出口社長(右)と三喜専務
最優秀賞に輝いた「symphony“ハ長調”」のメンバー(中央2人)と
出口社長(右)と三喜専務

 内覧会では動画コンテストのほか、施設見学や相談会、提供する食事の試食などが行われた。さまざまな年齢層の方々が訪れており、その様子から地域包括ケアにおける拠点としての役割を担う同施設の潜在能力を窺い知ることができた。

 同施設は内覧会翌日の10日から入居が始まっている。同社は事業目標として「大きな福祉のまちづくり」を掲げており、今後も福祉事業に注力していく方針だ。今回初の試みとなった動画コンテストもさらに規模を拡大し、2回目を開催する予定だ。

【岩本 願】

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