2024年05月05日( 日 )

コロナバブルがはじけて、ゴルフ場は下り坂へ

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 コロナ終焉でさまざまな業種が業績回復をはたしている(ただし、パチンコ遊技場の再生は難しいだろうが)。ところが、レジャー産業のなかにも、コロナ終焉で業績に一抹の不安が生じているものがある。ゴルフ業界である。

 「コロナ渦中に安全な場所はゴルフ場しかない」というおかしな、ただし、ゴルフ好きにとっては実に都合の良い言説がまことしやかに流布して、ゴルフ場にはプレー予約が殺到していた。とあるゴルフ場の営業部長は、「この1週間は満杯である。予約を断らなくてはならない」とうれしい悲鳴なのだか、笑いが止まらないのだか、ゴルフ場以外行くあてのない客を憐れんで胸を痛めるそぶりをしていたほどだ。

 筆者は土日の散歩を1日2万5,000歩と自身に課している。いつも外環状道路を歩くが、必ずゴルフ練習場の横を通りかかる。その練習場は24時間営業である。コロナが蔓延した真っ盛りのころ、世間の引きこもりムードとは対照的に、練習場はまさにフル稼働で、24時間練習客が途切れることがなかったように見えた。

 ところが、この2カ月、練習客が減少していることを知った。この練習場の関係者にコメントを求めたところ、「行動制限が解除された結果、皆さんゴルフ一筋ではなくなり、いろいろと人生を満悦されているようです」と意外と淡々していた。冒頭登場した営業部長も同様の発言をする。「ゴルフ場入場者数は9月がピークでした。今後、利用者は減っていく一方でしょう。」

 というわけで、のんびりプレーがしやすくなったゴルフ場に、皆さんも足を延ばしてはどうだろう。

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