2024年05月03日( 金 )

代行運転手が知る福岡市各地の栄枯盛衰

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 25日夜、代行車を活用して帰宅した。その車中での話だ。運転手は30年のキャリアになるとか。ここからの話が面白かった。「30年前は毎晩、長住地区(南区)にお客さんを運んでいました。そのころ、長住地区は非常に活気を呈していました。ですが、いまや老人街化しており、あの方面にお客さんを運ぶことはめったにありません」と言う。

 なるほど、どの地区も30年経てば様変わりし変貌する。確かに長住では若い人に出会うことは少ないかもしれない。

 運転手さんの話はまだ続く。「お客さん!20年前ころから西区・野方地区にお送りすることが多くなりました。サラリーマン層が輝いていましたね。午前様まで頑張っていたようです。昔が懐かしいですね。当時のお客さまの大半は現役を引退するか、天に召されたのでしょう。野方地区も成熟した街になりました」と語る。なるほど、と納得した。

 「今、お送りする先は何処が多いですか」とこちらから聞いた。「アイランドシティ方面が多いです。あの地区が一番、活気があるのではないですかね。バリバリのビジネスマンが群がっていますよ。また、西区の九大学研都市駅周辺にお送りすることも多いですね」と語ってくれた。興味ある話を聞いているうちに夢中になり、気が付いたときには我が家に到着していた。

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