2024年04月16日( 火 )

STUDIO55、月額制でBIM普及後押し

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(株)STUDIO55

(左から)マーケティングプロモーション課の小野寺智士氏、BIM fan!部の町田真也氏、ソフトウェア・プラットフォーム事業部の藤麻貴博氏
(左から)マーケティングプロモーション課の小野寺智士氏、
BIM fan!部の町田真也氏、
ソフトウェア・プラットフォーム事業部の藤麻貴博氏

 (株)STUDIO55は、BIMによる建築設計ワークフローの習得をサポートするBIM総合プラットフォーム「BIM fan !」を2023年11月にスタートした。同社のBIM fan !部の町田真也氏、ソフトウェア・プラットフォーム事業部の藤麻貴博氏、マーケティングプロモーション課の小野寺智士氏に、日本でBIMの導入が進んでいない要因について聞いた。

進まないBIM普及

 ──ゼネコンと設計事務所では、BIM活用の課題は異なりますか。

 藤麻 BIMのメリットの1つは、建築、設備、構造のモデリングを統合できる点にあります。柱や梁、天井などの部材の重なりを確認する「干渉チェック」も自動で行うことが可能です。設計事務所がBIMで作成した実施設計をゼネコンはそのまま使わず、おさまりを考えたBIMモデルを改めて作成する話はよく聞きます。ちなみに地方のトップゼネコンはほぼBIMの導入が進んでいます。ただし、設備などの専門工事業者がBIMを導入していないため、「干渉チェック」ができず、メリットを生かし切れていないケースも少なくないようです。一方、専門工事業者とうまく一体で進めたケースがあるとも聞いています。

 木造メインの工務店は、BIMよりもシンプルな三次元設計ができるソフトウェアを使用しており、費用や人手の問題から、BIM導入が進んでいないケースが多いようです。
 また、BIM導入によってワークフローが大きく変わることについて、戸惑いをもたれる方も少なくありません。

 ──昨年からBIM総合プラットフォーム事業を開始されました。

 町田 国も補助金を出すなどBIMの裾野は広がっています。ただ、活用には課題があり、実務で利用されるケースは限られているのが現状です。当社のお客さまへBIM導入の課題をヒアリングし、2023年11月に開始したのが、プラットフォーム事業「BIM fan !」です。

 BIM導入では、テンプレートの整備に労力がかかります。独学でのBIM習熟はハードルが高く、また各部門の設計業務とBIMモデルでの連携が取れない点が課題として挙げられます。「BIM fan !」には、テンプレートやオブジェクト、アルゴリズム、プラグインソフトウェアなどのコンテンツのほか、BIM操作を学べる教育動画やコラム、会員同士が交流できるフォーラム機能を搭載しております。月額4,950円(税込)のプレミアム会員であれば、開発に関わるオブジェクト、アルゴリズムは使い放題です。BIMのソフトウェアや周辺サービスは高額で、BIM導入が進まない一因にもなっており、この部分の解消にも貢献できるのではないかと思っています。3月まで先行トライアルを行った結果、多くの方にご利用いただき、ありがたいことにフィードバックも多くいただいており、それに基づきアップデートを進めているところです。

 小野寺 日本はBIMの後進国でありますが、「BIM fan !」を日本のBIMを成長させていく有力なコンテンツとし、知名度をアップするとともに日本のBIM人材を増やしていきたいです。

 ──BIMの導入支援について、お聞かせください。

 町田 受託案件では顧客からBIMに対する要望をうかがい、BIMモデル、オブジェクトなどのコンテンツを納品してきました。また、「BIMソフトをうまく活用できない」といった建設会社への導入サポートも行っております。当社では、ベトナムをはじめアジア圏などでBIM人材を確保しており、モデリング作業をスムーズに展開できるところが強みです。日本の仕様に合わせるため、当社のディレクターが顧客と海外のBIM人材の間に入りますので、コミュニケーションに関して問題はありません。

全国でBIMを浸透

 ──今後の目標について。

 町田 まずはBIMを日本全国に浸透させること。そのためにBIMの受託制作、「BIM fan !」を両輪で進めていきます。とくに建築業界の人材不足は死活問題ですから、BIMやテクノロジーでサポートしていかなければなりません。

 藤麻 「BIM fan !」をBIMの標準的なプラットフォームへと成長させたい。そのために、会員に対してはしっかりとした価値提供を続けていきたい。会社としてはBIMの国際規格「ISO 19650」取得も検討し、BIMの知見を増やしていきます。九州エリアの業界関係者にも「BIM fan !」を知っていただくため、24年6月19~20日にマリンメッセ福岡(福岡市博多区)で開催予定の「九州都市開発・建設総合展」に出展予定です。

【長井 雄一朗】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:木村 光希
所在地:東京都港区西新橋1-1-1
    日比谷フォートタワー10F
設 立:2006年8月
資本金:5,500万円
TEL:03-6773-5468
URL:(公式HP)https://studio55.co.jp/ 
    (BIM fan !)https://www.bimfan.jp/LP/

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