【企業研究】“味集中カウンター”で独自世界を発信 注目される次世代戦略

（株）一蘭

“味集中カウンター”で独自スタイルを確立

　一蘭の前身は、初代店主・中原貞之氏が1960年に福岡市早良区で創業したラーメン店。店舗を福岡県小郡市に移転後は、会員制ラーメン店として営業を続けていた。その後、93年5月に現代表の吉冨学氏が事業を承継し、（株）一蘭として法人化。同年9月に一蘭1号店となる那の川店（福岡市南区）をオープンさせ、福岡県内を中心に出店を進めると同時に、「作った人が味の要素にならないように」という思いから、隣席を仕切る「仕切り板」や客席と厨房をさえぎる暖簾を設置した「味集中カウンター」を考案し、特許を取得するなど、独自のスタイルを確立していく...