薬院・平尾エリアで存在感を高めているのが、不動産デベロッパー・(株)LANDIC(福岡市博多区)だ。同社は22年春に平尾駅徒歩1分の事務所ビルをリノベーションして、お茶や食事を楽しめるカフェやラウンジなどを備え、ここちよい暮らしの気付きを発信するL+ HIRAOをオープン。その後も数多くのマンション供給を行ってきた。

左端が西鉄・平尾駅
平尾駅から徒歩2分の立地では今年1月、RC造13階建の複合ビル「CIDNAL THE PLACE」(テナント8区画・住居94戸)が竣工。1~3階が商業フロア、4~13階が住居フロアとして構成される複合ビルで、建物の重厚なデザインと多くの緑が配置された低層のバルコニーや外構が特徴だ。平尾駅前という立地を生かし、12階と13階は天井高3m超、居住空間を縦に活用するデザインとしてGOOD DESIGN賞も受賞したガレーロ、フロアセキュリティなどが採用されたプレミアムフロアとなっている。

外観イメージパース
そんなLANDICが7年連続で2ケタ増の「平尾3-6-8」から約240m、8年連続で2ケタ増の「薬院3-3-8」から約500mの立地で開発を計画しているのが、分譲マンション「デュ・レジア薬院ザ・シティ」(全39戸)だ。薬院駅から徒歩7分、平尾駅から徒歩10分と地下鉄、西鉄いずれも利用しやすい立地で、賃貸需要も高いエリアであることから、間取りはコンパクトな1LDKから3LDKが用意された。「将来的な賃貸転用や売却も検討できる『半住半投』の提案も行っている」(LANDIC)という。
7年連続で2ケタ増の「平尾3-6-8」から約500m、7年連続で2ケタ増の「平尾2-19-22」から約200m、2年連続で2ケタ増の「市崎1-8-20」から約400mの立地では、分譲マンション「スタンスレジデンス平尾市崎」(全44戸)が計画中。平尾駅から徒歩4分かつ市崎アドレスという希少な立地で、間取りは2LDKから3LDKで、最上階はプレミアム仕様となる。デュ・レジア薬院ザ・シティ、スタンスレジデンス平尾市崎はいずれも来年8月の竣工予定で開発が進められている。

外観イメージパース
また、今年6月には平尾駅から徒歩6分の「デュ・レジア平尾テラス」(全62戸)、9月には徒歩3分の「デュ・レジア平尾レジデンス」(全39戸)が竣工予定。平尾駅から徒歩3分で昨年1月に竣工し、GOOD DESIGN賞2024を受賞した「デュ・レジア平尾プレミアム」(全86戸)も記憶に新しいところ。地場デベロッパーが手がけるマンションとしては比較的高価格帯の物件が多いものの、販売が好調に推移しているところが同社の特徴の1つ。マンション以外の開発プロジェクトも控えており、動向が注目されている。

12階プレミアムフロア イメージパース
【永上隼人】

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