
福岡県太宰府市の楠田大蔵市長は19日、市議会本会議において12月14日投開票の市長選(12月7日告示)に立候補しない意向を表明した。
楠田氏は「経済税収効果向上のための構造改革、長らく懸案だった中学校の完全給食化などは、一定程度スピード感をもってトップダウン的な手法で断行する必要があった」と述べたうえで「五条を始めとする開発関連や公共交通、総合計画策定などの事案は、人心を一新し、新たなリーダーのもとで議会や市民の合意も得ながら時間をかけて丁寧に進めていくべき課題だという判断もありました」と次のリーダーに委ねたいとの意向を示した。
市長選不出馬表明を受け、楠田氏のFacebookには、2期8年にわたり市政を担った楠田氏へのねぎらいのコメントとともに、県議選に出てほしいなどの声もみられたが、「皆さまありがとうございます。今のところ今後については白紙です」と楠田氏が自らコメントを書き込んだ。

(市長Facebookより)
楠田氏は現在2期目。東京大学を卒業後、住友銀行行員や羽田孜元首相の秘書を経て、2003年の衆院選で福岡5区から民主党(当時)公認で立候補し、自民党現職に敗れたが比例九州ブロックで復活当選し、3期務める。17年衆院選で落選し18年、当時の太宰府市長が2度にわたる不信任で失職後の市長選で初当選。21年12月の市長選では無投票で再選していた。後継者の指名は行わない意向とみられる。
次期市長選は、任期満了にともなう市議会議員選挙と合わせて実施される。
【近藤将勝】
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