2024年04月20日( 土 )

ソウルにオープンしたドーム球場、早くも非難の声

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韓国ソウル市に先月、プロ野球の試合などで利用される「高尺(ゴチョク)スカイドーム」が完成し、正式オープンした。このドーム球場は、ソウル市が約2,700億ウォン(約280億円)をかけて建設、収容客数は約2万2,000人だ。来年から、韓国プロ野球のネクセン・ヒーローズが本拠地として使用する予定で、11月4日、野球国際大会・プレミア12の「韓国対キューバ」の強化試合が、初のお披露目となった。  しかし、このドーム球場、早くも非難の声が高まっているという。韓国人事情通は「そもそも、『景気が悪いこのご時世にドーム球場なんか作る必要があるのか』『野球離れが起きているのに、必要がない』という潜在的な批判があり、さらに、設備としての欠陥が報道などでも次々と指摘されている」と話す。「中間の席にいる人が通路まで行けないほど、座席間のスペースが狭い」「電光掲示板が小さすぎて見えない」「エレベータが少なすぎる」といった設計ミスを指摘する不満の声が韓国メディアでは紹介されたという。  前述の韓国人事情通は、「プレミア12で優勝したとはいえ、実際は『大谷投手(日本ハム)を打てなかった』『決勝に勝ったのは、日本側が継投ミスをした拾い物』というマイナスイメージの方が強い。さらにスター選手である林昌勇(イムチャンヨン)投手の賭博疑惑など、野球に関してネガティブな話題が続くなかで、ドーム球場の完成は、国民にとってはとりたてて喜ぶほどでもないのだろう。ライブやコンサートなど『野球以外』の面で、どれだけイベント企画が打ちだせるかがポイントになるだろう」と冷ややかな視線を送っている。 【杉本 尚丈】 

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