拝啓、城井崇・衆議院議員様 貴方は何のために議員をやっているの?

福岡10区で自民党に勝つ政治力は認める

 福岡10区(衆議院)で自民党候補者を破り、当選3回を重ねた城井氏の実績は大いに認める。地元では「城井党」を掲げて圧倒的な信頼を得ているからこそ、10区で2連勝できているのであろう。この点には正直、感服する。だが感服する半面、人間に対する洞察力の無さには驚き、あきれる。

 結論からいえば、今回の参院選福岡選挙区において落選した野田国義氏に対する観察力が、大いに欠けていたということだ。「あれだけ野田氏に肩入れするのには何か訳があるのか、腐れ縁があるのか」と囁かれたものである。結果は惨敗となり、城井氏は立憲民主党福岡県連代表を辞任する決断を下した。

糞の意味

 ところで、話を進めるにあたって筆者は辞書をひいてみた。記事を書くにあたって、記者たる者、言葉の誤用がないよう慎重であるべきだ。よく知っているような言葉ほど注意すべきなのである。それが本当に良識ある記者のイロハというものだ。辞書にはこうある。

 糞(クソ):(1)肛門から排出される食物の滓(かす)。(だが糞が排出されないと人間という生物は死んでしまう。)(2)味噌も糞もない。(ああだこうだと言っても、大勢に影響がない。そんなに問題にならないのである。)(3)人を罵ったり、自分の気持ちを励ましたりして奮い立たせるときに使う言葉。

 およそ上品な人が多い当社ニュースサイトの読者層では、そんな言葉、「見たことも聞いたこともない」という人も少なくなかろう。よって以下では親切心から都度フリガナをつけておく。

 さて、ここで話を戻すと、本題の「糞(クソッ)」は(3)の意味なり。勝てるはずのない野田国義氏に個人的に肩入れしてぼろ負け。党公認を決定した責任を取って城井氏は辞任した。

 糞(クソッ)、城井さん。なんですばらしい選挙力をもっている政治家が、野田敗北の責任を取らなければならないのか。貴方の人物鑑定力が節穴であったことのなせる業なり。だからこそ貴方に、糞(クソ)を投げつけたい思いなのである。

一度、問い合わせすれば良いのに

 筆者は発足当時からの根っからの民主党ファンであった。もちろん、時代の変遷とともに現在の立憲民主党に対しては「解党すべし」という立場にある。落選した野田元参議院議員と同姓の立憲民主党代表に権力奪取の意欲がないようではつまらないから見切った。ただし、城井さんが参議院福岡県区候補を選ぶ時点では、立憲を応援する立場でいた。

 だからこそ、野田国義氏の3期目へ向けた貴方の公認画策に反対した。「単なる3選の前例はない」という原則で反対したのではない。野田氏が国会議員の使命を忘れ、「民間企業人=サラリーマン化」に転落したから反対してきたのである。一番良い例が、2期参議院議員を務めて莫大な金を貯め込んだ悪例である。衆議院議員は多忙だが、参議院議員は暇。2期が限度。これがわからないのか。

 当社は「野田国義氏の3期目公認はおかしい」というキャンペーンを10回展開した。「一度、話をうかがってみよう」と動くのは当然であろう。問い合わせがあればこちらは記事にしていない水面下の情報をいくらでも提供するつもりであった。

 城井代議士は所詮、福岡10区の代議士として動き回る程度の政治家に過ぎないのである。まさしく、糞(クソ)だ。「糞(フン)!」

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