2022年05月19日( 木 )
by データ・マックス

お城を見に行ったのに、お城がなかった?~お城にまつわる勘違い

matuyama-300x194 お城巡りをしていると、たまにこんな言葉を耳にする。「まぁ立派な石(垣)ねー。でもここお城はないのね」。そう呟く姿を見ると、思わず「ちょっと待って!」と言いたくなる。なぜならその方が、お城について根本的な勘違いをしているからだ。
「お城=天守」ではない!
 日本には数多くの城が存在している。大きな石垣に、立派な天守、美しい堀など、城を構成する様々な要素に、時に歴史を、時に風情を感じることができる。
 有名な城といえば、名古屋城、大阪城、姫路城、九州では熊本城だろうか。例に挙げた城のどれもが立派な天守を備えており、この天守がお城だと勘違いをしている人がいるようだ。しかし、あくまで天守は、櫓・石垣・堀・土塁といったお城を構成するものの1つであり、城そのものではないのだ。

 天守は、物見として敵の動向・城内の様子を把握するための物、権威の象徴として、絢爛豪華に作られた物などがある。当然、見栄えが良いのは後者の城であるが、この天守の役割・意味も、建設された時期や、歴史背景によって異なるので、一概に比較するのもおかしな話だ。
 また、よくある勘違いとして、「お殿様は天守に住んでいる」というのもある。かの織田信長は安土城天守に住んでいたが、これはかなり稀有な例であり、一般的では無い。お殿様(城主)は、城内に建てた御殿や、城外に建てた屋敷に住んでいた。山城といった険しい場所に城を持つお殿様となると、山の麓に屋敷を構え、有事の際のみ城に入る、といった生活をしていた方もいた。

 お城によって楽しみ方は異なる。個人的には、天守を楽しみたいなら、松山城(愛媛県)や彦根城(滋賀県)を、石垣が見たい人には岡城(大分県)や熊本城を、おススメしたい。お城の数だけ魅力がある。是非お気に入りの城を見つけてほしい。

 

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