紀藤正樹弁護士、旧統一教会に擁護的なジャーナリストと出版社編集長らを提訴

 ジャーナリストの寄稿記事で名誉を傷つけられたとして、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)による被害救済に取り組む紀藤正樹弁護士は7日、ジャーナリストの福田ますみ氏、寄稿先の『月刊Hanada』編集長・花田紀凱氏、同誌発売元の(株)飛鳥新社、同社の歴代の代表取締役3名に対し約1,200万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起したことがわかった。
 紀藤弁護士が自身のX(旧・Twitter)で提訴について明らかにした。

 紀藤氏は、旧統一教会の被害救済に取り組む全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)のメンバーとしても知られ、今年2月には福岡市で「『悪徳商法詐欺と騙しの罠』から我が身を守るには?」と題した講演を行うなど、啓発活動にも取り組んでいる。

 福田ますみ氏は、『月刊Hanada』誌上において旧統一教会報道の在り方を「偏向報道」と批判し、解散命令は「国家によるバッシング」であるとの観点から記事を寄稿している。各地の教団関連団体「基本的人権・信教の自由を守る会」などで講演活動を行っており、今月22日には飛鳥新社より新著『国家の生贄』を刊行する予定。

ジャーナリスト・福田ますみ氏(登壇者右から2人目)
ジャーナリスト・福田ますみ氏(登壇者右から2人目)

 今回の紀藤弁護士の提訴に関して、『月刊Hanada』編集部にコメントを求めたところ、「(花田紀凱氏)編集長が不在で、今日会社に来るのか来ないのかわからない。編集長に連絡があったことは伝える」と回答した。

 なお、この問題を含め、旧統一教会問題について今後も続報していく。

【近藤将勝】

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