インド視察から学ぶ、インドの時代がくる(8)インド覇者の道①

インド イメージ    日本の経営者がインドへ経済進出を検討するならば、政治情勢・進展の見通しを知る必要がある。まず結論から述べよう。インドは間違いなく世界の覇者の一角を占めるであろう。覇者というのは嫌な意味合いがある。征服者・支配者・植民地のボスと認識されている。ところがインドの覇者という意味合いはまったく違う。軍事力などを駆使して暴力的にある地域の統括・植民地化を進めるのではない。世界の弱小国家などから「インドさん、我々、弱小国家を守ってください。そのために世界平和連合を立ち上げましょう」と呼びかけられ、その大義の旗振り役のトップに就くということを指す。

ユダヤの暗殺・テロリストが横行

 現在、世界を牛耳っている勢力は「ユダヤグループ」・中国・インドグループに分かれている。ここで注釈が必要だ。「一番の覇者はアメリカであろう」という指摘があるはずだ。筆者は「アメリカの統治実体は『ユダヤの富である』」と強調したい。インドが実質的な三大勢力の実力を備えるには多少の時間が必要だ。今回のイラク空爆テロがまかり通る現実、国連機能の麻痺が立証された。こういう世界が無政府状態であればあるほど、インドに対する期待の胎動が強くなってくる。

インド イメージ    「アメリカの統治実体はユダヤの富」という意味合いを強調したが、富を裏付けられた人脈がアメリカ権力の要所を占めていることは周知の事実だ。今回の爆殺テロを切望していたのはイスラエル側である。イスラエル側は「イランがイスラエルを抹殺する」ことを心底、警戒している。単独ではイランに致命的な打撃を与える力はない。そこで今回はアメリカの軍事力を活用して、長年の宿敵の親分・ハメネイ師を抹殺することに成功した。爆破力はアメリカ軍に頼った。

 しかし、ハメネイ師の所在が判明しなければ、爆殺実行は不可能である。所在の情報収集はイスラエルの得意とするところ。イスラエル情報機関=「モサド」と呼ばれている。今回のイラン爆撃テロはアメリカとイスラエルの特技を合算した共同行動であった。アメリカ側はハメネイ師を至急、抹殺する動機は弱かった。イスラエル側は「イランの親分を倒す」ことには躍起であったからこそアメリカ軍が動いたのである。

近代史から現代史への大転換

インド イメージ    少なくとも西暦ゼロ年から1500年までは華僑(中国)、印僑(インド)、ユダヤはビジネス・国力では世界を驚愕させた期間が長かった(ユダヤはユダヤ人として地域ごと定住してきた場所にて経済力を発揮してきた)。ところが1500年を境にしてポルトガル、スペイン、イギリスのヨーロッパ白人系が台頭し、インド、中国を植民地状態にして制圧してしまった。

 名誉ある歴史の道をたどってきた中国・インドは450年間、経済的・軍事的に抑えられてきた。近代史は「白人の時代」と規定されるであろうが、超現代は「華僑・印僑・ユダヤ」と呼ばれることは間違いない。その大転換期の波動をつかんでいるインドに対して「いかに経済的アプローチをなすか」を検討していただきたい。

< 前の記事
(7)

関連キーワード

関連記事