新村優氏・福岡市内で開催した市政フォーラムに1,500人集まる

 「新村まさる 福岡市政フォーラム」が25日、ホテルニューオータニ博多(福岡市中央区)で開催された(主催:新村まさる君を応援する会)。フォーラムには、(一社)博多21の会やライオンズクラブ、母校・福岡大学附属大濠高校のOB、地元の企業経営者を中心に、約1,500人が参加した。

2人の財界人から激励の言葉

河邉哲司氏(久原本家グループ社主)より激励
河邉哲司氏(久原本家グループ社主)より激励

    冒頭、河邉哲司氏(久原本家グループ社主)より激励が行われ「福岡というのは皆さんご存知のようにすごく恵まれている。やはり諸先輩方のおかげで今の福岡がある。 運が良かった、運が良かったということだけではなく50年後、100年後を見据えたときに、若者が舵を取ってすばらしい福岡をつくっていかないといけない」と新村氏を応援する理由を述べつつ、「この機会に我々も一緒に市政を担って、一緒に福岡の未来を語る、こういうチャンスが私はここに訪れたのではないか」「短い時間でありますが、ぜひ有意義な時間になりますことを祈念したい」と、ともにより良い福岡市を目指そうと呼びかけた。

 続いてクラフティア(旧・九電工)元代表取締役社長・橋田紘一氏も登壇し、福岡が古くから海外との交易で発展してきた歴史に言及した。

※福岡市の歴史から現状への危機感を述べる橋田紘一氏。
福岡市の歴史から現状への
危機感を述べる橋田紘一氏。

    「福岡は本当に日本を代表するゲートウェイで、それだけのポテンシャルがある。しかし、私はこの84年間見てきて福岡市は今どうなっているか。人口は167万になった。観光客も増えた。街も天神ビッグバンで高層ビルが建つようになった。それでいいのか」と違和感を述べ、「まさに今、このまま放っておけば東京砂漠みたいになるかもしれない。ビルばっかり建って、これから人口減少になって、20年、30年になったときにどうなるのか、福岡は」と危機感を表明。

 現職ではないものの、福岡財界の一翼を担う旧九電工元会長による発言であるだけに多くの参加者が驚きを隠せない様子であった。

 橋田氏は「自分たちの街は他人事ではなく、自分たちでつくらないかん。 自分の子どもや孫やじいちゃん、ばあちゃん、どうするかというのは他人事ではなく、皆さん自身がしっかり考えないかんですよ」と福岡市民一人ひとりの意識の高まりが大事であると強調した。

高島市政を発展・継承させると表明

 新村氏は2011年の市議選での落選が自身の原点であると述べ、「私を人間としても政治家としても育ててくれました。前を向かせてもらいました。私は人の心を動かせませんでした。 ただ、私たちの世代がこれから先に前を向かなくてどうするんだ? この街をつくらなくてどうするんだ? そのためのチャレンジを生み出すための心の発起点。ほんのちょっとでもいい。心に灯火を灯せるような、そんな人間になるんだ。そのときに私は自分に誓いました」と語った。

市長選に向けた決意表明を行う新村優氏
市長選に向けた決意表明を行う新村優氏

    県議であった父・雅彦氏の金銭授受問題にも言及。「どんな理由であれ、金銭を要求されてそれに応じる、こんなことは断じてあってはいけません。断じて許されるべきではありません。今の政治の悪しき慣習にどれだけ私たちが怒りを込めているか。父の決断がこれからの指針として本当に真実を語ってくれる関係者、告発者、これからたくさん出て、本当の意味で福岡から政治の膿を断ち切ってもらいたい」「そんな政治のしがらみと政治の闇と真っ向から対峙してきた、無所属でずっと立ち向かってきた、貫いてきた、それが私です」と金権政治の是正を行い、政党などのしがらみと戦っていくと訴えた。

 政策として、一人暮らしの高齢者への支援、外国籍住民の増加での住民トラブルの解決、地域活動の活性化などを挙げつつ、高島市長が掲げた「アジアのリーダー都市」を継承し、「新・アジアのリーダー都市」を掲げ、「福岡市をアジアに開かれたマーケットやビジネス拠点都市にしていく」と宣言した。

 副首都に関連して次のような提案を行った。博多駅前にある国の合同庁舎が老朽化しつつあることに着目して、九州大学箱崎キャンパス跡地に「将来活用ゾーン」として2.9haの土地が準備されており、合同庁舎をその一画に移転させる構想を紹介した。新村氏はこうしたビジョンを実務面で進めるにあたり、地場の中小企業に参入機会を積極的につくっていくことも表明した。

 福岡市長選において高島市長に対する評価が1つの争点になっているが、河邉氏や橋田氏の発言においてみられたように、高島路線を手放しで評価するものではなく、歴史・文化やそのなかで培われた人情を重視しつつも、高島宗一郎市長が築いたスタートアップやアジア市場の拠点都市づくりをより発展させていこうとする新村氏の深謀遠慮に基づくビジョンは多くの市民の共感を呼ぶものではないだろうか。

【近藤将勝】

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