2024年04月17日( 水 )

安全保障、食料安保、エネルギー問題に意欲~武田良太副幹事長に聞く(6)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

テロ防止へ友好国と情報共有

 ――そういう意味での、国内的な整備の1つとして、昨年は大きな出来事、安保法制の整備がありました。国民の間ではいろいろな意見がありますが、今後どのような役割を日本は果たしていきますか。

自民党 武田 良太 副幹事長<

自民党 武田 良太 副幹事長

 武田 まず世界で発生したテロ被害者の方々に哀悼の誠をささげなければいけないのですけど、パリの同時テロ、その後もテロが頻発しています。テロを防止する最も重要な手段は、一国のみでテロを防止することはできないなか、ありとあらゆる国際ネットワーク、友好国との情報交換を通じて、テロをはたらくであろうグル―プや特定人物についての情報交換と情報共有が大事です。平和安全法というのは、国民にとって一見分かりづらい法律とされていますが、情報交換を活発にするためにも、平和安全法は威力を発揮すると思います。今までの日本の法律では、「日本はよそにいきません」「自分の国を守ります」という一国平和主義できたけれども、今はテロとの戦い、サイバーとの戦い、そうしたものを考えたときに、国同士の連携、ネットワークというものを、フル活用することが、抑止力になってくるわけですから、平和安全法制というものは、国民の生命を守る上で大事なことだし、充分に効力を発揮するものになっていくと思います。

 ――昨年の整備で完成ではなく、今後も情報共有などまだまだ整備していく課題は多いということですね。

 武田 そうなります。当然、それが一部の評論家の皆様が「戦争に直結する」と、我々からすると不謹慎な評論をする方もおるんですけど、かなりきつい縛りをかけていますし、国会承認も必要になっていますし、戦争、紛争を回避するためにこの法律を作ったというのが、我々の主眼ですので、今後も国民の前ではきちっと説明責任を果たしていきたいと思います。

18歳選挙権――若いエネルギーが政治に刺激と緊張感を生む

 ――参院選の年というお話ありましたが、18歳選挙権が次の参院選でなりまして、18歳、19歳の240万人が新たに選挙権を持つことになります。この参院選で問われる意味と、新たに選挙権を得る若い人へのメッセ―ジをお聞きしたいと思います。

 武田 ぜひとも選挙には参加していただきたいと思いますし、選挙権という権利を国からもらうということについては、責任がともなうわけであって、その自覚を持ってもらいたいと思います。もう1つは、若いエネルギーが政治に参加するということは、政治にとっていいことだと思います。そうしたエネルギーが刺激にもなりますし、緊張感を生むことにもなりますので、どんどん参加していただきたいと思います。18歳というのは、未成年でありながら、大人の仲間入りするわけですから、政治というものを冷静に見て、自分たちの将来、国の将来をどこに託すかということを冷静に考えながら、正しい判断をしていただきたいと思います。

 ――2014年の衆院選でいいますと、60代の方が投票したのが1,200万票、20代が400万票、投票率が60代の7割、20代では3割程度ですが、ここに18歳、19歳の240万人が加わり、若い世代の割合が増えればかなり政治に対して望まれることが変わってくると思います。

 武田 今から日本を作り上げていく若い人の気持ちというものを、国会、国に反映していくことは大事なことだと思います。

 ――若い世代にも自覚と責任をもって投票してもらいたいと思います。今日はありがとうございました。

(了)

【聞き手・文:山本 弘之】

■武田良太衆院議員田川事務所
所在地:田川市大字弓削田3513-1
TEL:0947-46-0224
URL:https://www.ryota.gr.jp/

<プロフィ―ル>
takeda_pr武田 良太(たけだ りょうた)
1968年生まれ。早稲田大学大学院修了。1993年7月の衆院選挙(旧福岡4区)に初挑戦、2003年衆院選挙で、4回目の挑戦で、福岡11区から初当選(5期連続当選)。元防衛副大臣。現在、自民党副幹事長、地方創生実行統合本部事務局長代理、安全保障調査会事務総長。

 
(5)

関連記事