2024年03月29日( 金 )

「安倍政治を許さない」なら大同団結せよ

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、4月24日の北海道5区と京都3区の衆院補欠選について触れた、4月12日付の記事を紹介する。参院選の前哨戦となる2つの補欠選挙は本日13日告示された。安倍政権を許さないならば、まずは補欠選挙での大同団結が必要だと植草氏は説く。


 夏の参院選の前哨戦となる衆院補欠選挙が告示された。投開票日は4月24日。北海道5区と京都3区で実施される。京都では不倫問題で自民党の宮崎謙介氏が議員辞職したことを受けて補欠選挙が実施されるが、自民党は候補者を擁立しなかった。反安倍政権陣営では民進党の泉健太氏が立候補し、安倍政権支持勢力ではおおさか維新の森夏枝氏が出馬した。

 北海道5区では自民党公認で公明党推薦の和田義明氏に対して、無所属で民・共・生・社推薦の池田真紀氏による事実上の一騎打ちになる。いずれの選挙区にも共産党は候補者を擁立しない。

 「安倍政治を許さない!」との立場に立つ共産党の行動変化は目を見張るものがある。共産党が候補者を擁立すると、反安倍政権票を一定水準吸収する。反安倍政権陣営で共産党以外の候補者が擁立されると、反安倍政権投票は必ず分散することになる。このことが、自公候補の当選を著しく促すことになる。

 「安倍政治を許さない!」の判断に立ち、安倍政権与党勢力を後退させるためには、選挙において、安倍政権陣営に勝利しなければならない。このことを最優先して、共産党が反安倍政権陣営の共闘体制確立に一肌脱いでいるのである。

 共産党のこの行動を主権者は心から歓迎している。これに対して、民進党の内部に「共産党との選挙協力をしたくない」との意見が存在する。この主張を示す民進党議員を主権者の大多数は批判している。

 「安倍政治を許さない!」の立場を取るなら、同じ立場を取る「同志」と連携することは必要不可欠である。「あいつは嫌い、こいつも嫌い」の身勝手を振り回すなら、そのような身勝手連中は、主権者の敵にしかならない。安倍政治の暴走を止め、日本政治を刷新するには、「安倍政治を許さない!」と考える勢力が大同団結する以外に道はない。

 安倍晋三氏は我がもの顔でこの国の政治を歪めているが、安倍政権の支持基盤は極めて脆弱なのだ。衆院選比例代表選挙で、安倍自民党は全有権者の17.4%の投票しか得ていない。公明党を合わせても得票率は25%を下回った(24.7%)。「安倍政治を許さない!」勢力が結集すれば、必ず安倍政権与党勢力に勝つことができる。

 いま必要なことは、「安倍政治を許さない!」と考える主権者と政治勢力が連帯し、統一行動を示すことだ。その最大のチャンスが4月24日に訪れる。北海道5区と京都3区の有権者に、日本のすべての地域の主権者が呼びかけよう。

 「必ず選挙に行こう!」
 「そして、安倍政治を許さない!の意思を清き一票に託そう!」

 この連帯行動で、4.24衆院補選に必ず勝利する。ここで勝利の方程式を確立できれば、そのまま参院選に生かすことができる。日本の主権者は騙されている。安倍政権をメディアは「安倍一強」と表現するが、安倍政権は「強」ではない。「弱」である。

 メディアは安倍政権の経済政策=アベノミクスは成功していると宣伝しているが、アベノミクスは成功していない。安倍政権の経済政策=アベノミクスで国民の生活は著しく悪化している。

 メディアはTPPが日本国民にプラスの効果をもたらすと宣伝するが、TPPは間違いなく日本国民に取り返しのつかない不利益を与えることになる。こうしたデマが流布されて、主権者は選挙に行かず、全有権者の25%にも満たない自公支持者の投票で日本政治が支配される事態がもたらされている。

 この現状を打破するには、主権者が必ず選挙に行き、
 「安倍政治を許さない!」統一行動を示せばよい。反安倍政権統一候補に清き一票を投じればよいのだ。

 主権者が連帯すれば、必ず勝利できる。このことを、北海道5区、京都3区の主権者全員に徹底して伝達し、4.24衆院補選を必ず勝利に導かねばならない。

※続きは4月12日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1408号「アベノミクスで国民生活悪化の動かぬ証拠」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

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