2024年04月26日( 金 )

新社長の公約!在任中の売上倍増 創業60年の強みを活かし攻めていく(後)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

(株)山電

ボトムアップで提案を採用し、会社の意思決定に反映させる

yamaden 電材関係の外部環境は厳しさを増している。だが、今年のスローガン「好機到来、今こそ飛躍を」、社員から公募したまごころフェアのキャッチコピー「新生山電、さらなる飛躍を!」に見られるように、渡邊体制1年目は前期の好調を起爆剤に売上伸長を図る狙いだ。

 具体的な目標は対前年比8%~10%アップと、設定した大枠に基づき1、2課、業務課、EMショップが見通しを立てて営業計画を策定。各課から上がってきたものの総和が事業計画になる。
 このなかで、取引先の状況などでダウンが予測される部門は、売上アップが図れる部門でカバーするなど、渡邊社長は全課、全社員で業績目標を達成していこうとの方針を打ち出している。
 社の方針により営業エリア毎での売上げの凹凸を抑えるため、営業マンのスキルにより、取引先を満遍なく回れるようにしている。ただし、渡邊社長も課題が発生した時は考え直さなければいけないという。重要事項は従来通りトップダウンで決定していくが、渡邊社長はボトムアップで社員からの提案も採用し、意思決定に反映させていく風土づくりも進めている。
 「若手社員の意見だから見過ごすような空気にはしたくありません。社員が積極的に言ってくるのであればこちらも考え、良いと思う意見には耳を傾けていきます。女子社員が日誌で提案してきたパソコンの更新は早速、業務改善の一環として取り入れました」。

 渡邊社長は46歳と若く、バイタリティに溢れている。それは熱い情熱となって経営に現れる一方、謙虚さ、素直さにも通じている。たとえ決断が間違ってもすぐに修正していくスマートさも併せ持つ。創業60周年の老舗企業の舵取りは、内外の注目を集めている。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:竹下 博
所在地:北九州市八幡西区割子川2-15-34
設 立:1961年5月
資本金:2,800万円
TEL:093-631-9440
URL:http://www.kitakyu-yamaden.co.jp

<プロフィール>
watanabe_pr渡邊 貴弘
1969年5月、福岡県古賀市出身。1991年4月、(株)山電に入社。営業畑を歩み、2014年4月に営業部長、15年4月に常務執行役に就任。竹下博前社長にリーダーとしての手腕を買われ、16年2月に取締役社長に抜擢される。

 
(前)

関連キーワード

関連記事