博多駅前陥没事故・第三者委員会 年度内めどに原因究明
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博多駅前陥没事故を受けて福岡市が国交省に要請していた、原因究明のための「福岡市地下鉄七隈線延伸工事現場における道路陥没に関する検討委員会」(第三者委員会)が29日、福岡市内で開かれた。
第三者委員会は、国交省が所管する国立研究開発法人・土木研究所(茨城県つくば市)に設置されており、鉄道土木の専門家や有識者ら12名で構成。初会合となったこの日は、現場視察を含め約3時間の議論が行われ、検討の進め方を確認した。福岡市と建設共同企業体(JV)に対し、設計書・施工計画書・地盤の計測データなどの資料や、仮復旧後に行われているボーリング調査の結果などを、市やJVに提出するよう求めている。会議は、年度内での原因解明を目標に4回を予定。「忌憚なく議論ができる場を作りたい」という委員会の趣旨により非公開となった。土木研究所および福岡市のホームページにおいて、後日議事録が公表される。
委員長に就任した首都大学東京都市環境学部教授の西村和夫氏は、「埋め戻したことは原因究明に関して問題はなく、(事故現場は)現状のままで原因の解明は可能だと考えている。現時点では、事故の原因は地質の問題だけでなく、一般的なトンネル工事の事故と同じように、複合的な要因が重なり合って起こったのではないかと想定している」と述べた。
第2回委員会は来年1月半ばに東京で行われる予定となっている。【木村 尚基】
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