2024年04月29日( 月 )

物流企業支援ネットワーク・AZ-COM丸和・支援ネットワーク~独自取組で会員数が増加中

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net_img-min 東証一部上場の物流会社の(株)丸和運輸機関が展開するパートナー企業を支援するネットワーク「AZ-COM丸和・支援ネットワーク」(以下、AZ-COMネット)が注目を集めている。

 2015年4月の設立時に139社でスタートしたAZ-COMネットは、16年3月期末に250社を想定していたものの実際にはそれを大きく上回る367社の加盟があった。これにより今年度目標を500社から800社へと上方修正した。燃料代、高速代などを削減する組合組織は日本全国にごまんとあるが、なぜ、AZ-COMネットが広がっているのだろうか。

 AZ-COMネットに加盟するのは共同配送、幹線輸送、倉庫、3PLなど物流事業者及びサプライヤー企業が加盟し、さまざまなサービスを活用している。会社の規模は大中小さまざまだ。サービスの軸は良質な仕事の開拓、常用化による求貨、求車のあっせん、燃料、車両、タイヤなどの共同購入、各種コスト見直し、支払いサイト短縮といったもの。これに加え、今年2月からは新たに教育メニューが加わった。

 企業研修会という題目で同社の創業者の和佐見勝氏のほか、主要取引先であるマツモトキヨシの成田一夫社長らが講演し、好評を得ている。将来的には現在、社内大学である「丸和ロジスティクス大学の学校法人化構想」があり、トラック1台から東証一部上場企業までのし上がった同社の和佐見代表をはじめ、経営者がこれまでに培ってきた経験を教授する機会も設けられている。

 物流企業がさまざまな困難に直面するなか、「同音同響の経営」(全員が同じ目標をもった同志として経営に参画する)の精神で、運送会社同士で、お互いに助け合いながら乗り切りたいという考えを持つAZ-COMネット。将来的には一般社団法人化への移行を進めていく方針だ。今後、さらに懸念が強まる人材難、車両不足に対応し、AZ-COMネットを通じて、パートナー企業の経営利益(企業価値向上)支援及び、新たな成長エンジンとして、長期的には会員数3,000社を目指し、会員増加によるバイイングパワーの強化で会員メリットを追求していく考えだ。

 現在、九州では丸和運輸機関の九州法人である(株)九州丸和ロジスティクス(本社:福岡市東区、平野健治社長)が窓口となり、AZ-COMネットの新規入会活動を行っている。九州においても60社が加盟するなどAZ-COMネットの輪は日に日に広がりを見せている。詳細は同社までお問い合わせを。

<問い合わせ先>
(株)九州丸和ロジスティクス
TEL:092-663-6236

 

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