元ヤクルトで、2度のシーズン200安打、3度の首位打者という実績を引っ提げてメジャーリーグに挑戦した青木宣親外野手。メジャーではブリュワーズ、ロイヤルズ、ジャイアンツ、マリナーズ、アストロズ、ブルージェイズ、メッツと7球団を渡り歩くジャーニーマンとして各地で活躍した。17年には、日本人選手としては史上7人目となる日米通算2,000本安打を記録した。
その青木に、日本復帰という報道が出ている。フリーエージェントとなっていた青木だが、スプリングキャンプ間近となっても所属先が決まらない。そこで、昨季最下位に沈んだ古巣・ヤクルトの救世主として凱旋する……という筋書きのようだ。さすがに全盛期までの活躍は見込めないかもしれないが、復帰となれば慣れ親しんだ神宮球場でどこまでのパフォーマンスを発揮できるか。
青木の日本復帰話の背景には、ヤクルトの苦境だけではなく、メジャーのFA移籍市場の停滞もある。ビッグネームの選手たちが、いまだに今シーズンの所属先が決まらない状態なのだとか。
その影響が、ホークスのあの元気者にも出ているのだろうか。川崎宗則選手は、いまだにホークスとの契約更改を済ませていないのだという。川崎が師とも仰ぐイチロー外野手もまた、今期の所属未定。日本復帰の可能性もささやかれるなか、川崎としては、マリナーズ時代同様イチローと同じチームでプレーする期待を込めて、ホークスとの契約を先延ばしにしている……というのは考えすぎか。
いずれにせよ、メジャーリーグの移籍事情が日本球界にもダイレクトに影響する時代になってきた、といえるのは間違いない。
【深水 央】
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