2024年05月05日( 日 )

部室に大量の下着保管 男性教諭停職3カ月

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 久留米市教育委員会は5日、校内にある部室の掃除用具入れの中に約750枚という大量の女性用下着を保管していたとして、市立久留米商業高の男性教諭(50)を、同日から停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。男性教諭は、同日付で依願退職した。

 2017年7月、現在の部活動の顧問が部室の移動を行っているときに、施錠されていた掃除用具庫の中から大量の下着を発見。調べたところ、前顧問であった男性教諭が持ち込んだことが判明したという。
学校と市教委の聞き取りに対し、男性教諭は「同僚の話を参考にした。過去、女子校で地域イベントがありバザーで売って好評だったため、16年の文化祭で物品販売するため商品として仕入れた。学校行事で使うため、校内で保管していた」と説明。文化祭では出品せず、16年8月から17年7月まで保管していた。物品販売ついては、企画自体がなかったという。

 この件を調べる過程で、男性教諭の前任校の生徒約300人分の成績一覧表を印刷した用紙も部室内から見つかっている。

 このほか、男性教諭は、16年に市教委が禁じている生徒への私的メールを送信していたことや、17年1月に校則違反の服装を理由に生徒の頭を平手で1回たたく体罰があったことも判明。これ以前にも、体罰があったことが確認されている。
 男性教諭は、下着保管が発覚した17年7月から病気休暇を取得し、その後、休職していた。

 大津秀明教育長は「教育への期待を著しく損なったことを重く受け止めている。今後は、信頼回復と不祥事防止に向け、さらなる服務・規律確立に務めていく」とコメントしている。

【内山 義之】

 

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