2024年04月25日( 木 )

住まいの提供を通し、福岡を世界に発信~異文化交流型住居「シェアリースタイル博多」(前)

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 1958年に設立し、今年60周年を迎える(株)玄南荘。現代表・渕上高当氏は創業から営む下宿業を大切にしながら、そのノウハウを生かして時代の変遷とともに、学生会館、社員寮、食堂など多岐にわたる事業を発展させてきた。その1つが、共有型住居「シェアリースタイル博多」だ。同施設では留学生・学生・社会人・研修生など、国籍も社会的立場もまったく異なる人々が集い、暮らしをともにしている。
 さまざまな事業を展開しながらも、同社の根底に流れるのは「福岡の明日を担う若者たちの手助けをしたい」という思い。その思いから生まれた「シェアリースタイル博多」は、近年急増した一般的な「シェアハウス」や「ゲストハウス」とは一線を画す。

福岡に必要とされる住居のカタチとは

 ――まずは、シェアリースタイル博多の成り立ちをおうかがいできますでしょうか。

 シェアリースタイル博多・大隈マネージャー(以下、大隈) 福岡は東京・大阪についで留学生が増加している地域ですが、外国人というだけで、なかなかお部屋を借りることができない人が驚くほど多いのです。留学生や外国人労働者は、福岡に貢献してくださっている、非常に大切な人材です。そこで彼らが安心して暮らすことができる生活拠点を提供したいと思い、学生寮であった施設を一部変更して2010年に誕生したのが「シェアリースタイル博多」です。
 お部屋は全130室。料金体系もさまざまご用意しており、入居希望の方に条件を選択いただくことができます。
 好評価の口コミにより、年々ご入居様が増加、近年は常に満室状態となっています。

 ――「シェアリースタイル博多」は一般に「シェアハウス」や「ゲストハウス」と呼ばれる住居とは異なると伺っています。実際にはどのような違いがあるのでしょうか。

 大隈 設備的な面では、一概にはいえないものの、一般的な「シェアハウス」が2~4名程度のお部屋であることが多いのに対し、当物件はすべて個室となっています。1人の時間を確保することも、共有スペースで交流を楽しむこともできるのが特徴です。お部屋ごとにバス・トイレも完備されています。
 プライベート空間がしっかりしていることが、入居者さまが気に入ってくださるポイントの1つでもありますね。
 そもそも、「シェアハウス」や「ゲストハウス」は、外国人の増加に伴って発生したビジネスであるのに対し、「シェアリースタイル博多」は下宿事業を営み続け、入居者さまに、より必要とされる形態に応えるためにできたビジネスモデルです。約60年に渡り、下宿として国籍関係なく宿を提供してきた玄南荘にとって、「シェアハウス」や「ゲストハウス」は後発の定義。我々は「シェアリースタイル博多」を1つのビジネスモデルブランドだと捉えています。

広い団らんスペースでは各々が交流を深める

母国の料理が作られる共同キッチン

(つづく)
【中尾 眞幸】

シェアリースタイル博多では、学歴や経歴は一切問わず、ともに運営管理をしてくれるやる気に満ちた仲間を募集中。

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(後)

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