この記事は1年以上前に書かれたものです。現在とは内容が異なる場合がありますのでご注意ください。
		
     ホソバナコバイモは脊振で、いち早く春を知らせる花の1つです。3月上旬ごろから開花が見られます。背丈は10cmほどで優しい雰囲気をもった花です。
  私が脊振で撮影を始めた頃(20年前)、水無渓谷でたくさん見られたのですが、時とともに生育の場所は変わってきました。通常の葉は緑ですが、水無渓谷の日あたりの良い斜面の色に合わせて、少し茶色の葉から花を咲かせています。
  カメレオンのように擬態をするのだろうか。不思議そうに覗き込んで撮影した思い出があります。上部では白いこの花が群生しているところがありましたが、いまは開花が見られなくなりました。盗掘なのか自然に咲かなくなったのかはわかりません。
この花は朝露を含んだ時や雨上がりに可愛らしい真珠の玉をつけ、「写真を撮って」と呼びかけてきます。花や植物は雨上がりが一番輝いて見えます。とくに、このホソナコバイモは愛らしく気品のある乙女のように感じます。
 脊振直下の椎原登山口の車谷の一部に、この花が見られるようになり、年々数が増えてきました。それも人間が通る登山道ぞいに増えているのです。人間と共生しているのでしょうか。
 4月に入るとカタクリの実に似た三角の種をつけます。
今年もこの花に会えました、そして山に春が来ていることを感じるのです。

朝露に輝くホソバコバイモ
2018年3月21日 記
 池田 友行
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