バルセロナ国際サロン金賞受賞~中島淳一氏
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またまた快挙である。福岡を拠点に絵画や演劇など幅広い芸術活動を行う中島淳一氏(劇団エーテル主宰)が第20回スペイン・バルセロナ国際サロンに出品した「未来の美人の肖像」が金賞を受賞した。中島氏は欧州で数々の展示会で入選をはたしており、今回の受賞に関係者は大喜びだ。
ここで、中島淳一氏の知り合いである大手新聞社の記者だった方から、絵画に寄せる一文がメールされてきたので紹介しよう。
「中島淳一の絵
中島さんの絵はいつ見ても濁りがない。かといって清澄という言葉では違和感があります。うまくいえませんが、風や光や鼓動や息吹を絵にしたらこんな感じ、といった印象があります。実に不思議です。ゴッホに似ているといわれる方が多いのではと思っていますが、私の印象ではゴッホと対極にあるのが中島さんの絵だと思っています。ゴッホはいわば情念を結晶させた絵。だからものによっては濁りを感じる時があります。個人的に、ひろしま美術館にあるドービニーの広場という絵が一番好きですが、あの絵にしてもどこかしら濁りというか、情念の沈殿物みたいなものを感じます。
中島さんの絵は脱情念のような、どこかしら日本的な枯淡を感じます。佐伯祐三や小出楢重よりもはるかに濁りがない。といって清澄とは言い難い。本当に不思議なんです。
中島さんの絵と中島さんの詩とが重なります。中島さんの一見シュールな詩は、瀧口修造とはかなり味わいが違っている。ウエットでもなく、ドライでもなく、どこか飄々とした感じがして、俳味に通じるなと思ったことがあります。絵もどこか飄々としていて、描きこんでいるようでいながら、その実重苦しくなく、安らぎがあります。ルオーに近いのでしょうか?否、ルオーはルオーでどこか重苦しい。
熊谷守一の味わいに似ているのかも知れません。すべて私の妄想です」。
国内外で活躍の場を広げる中島氏。さらなる活躍を期待する。
【道山 憲一】
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