苅田町で国内最大クラスのバイオマス発電所~2021年6月稼働予定
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国内最大クラスのバイオマス発電所が、2021年に福岡県京都郡苅田町で稼働する。
住友林業(株)(東京都千代田区)は26日、(株)レノバ(東京都千代田区)や九電みらいエナジー(株)(福岡市中央区)などと共同で、福岡県苅田町で国内最大クラスの木質バイオマス発電所を建設すると発表した。発電所の建設着工は今年11月で、21年6月の稼働を予定している。
施設の運営・開発を行うのは、6月25日に住友林業とレノバ、九電みらいエナジーのほか、ヴェオリア・ジャパン(株)(東京都港区)、三原グループ(株)(福岡県京都郡)の計5社が出資して新設した苅田バイオマスエナジー(株)(福岡県京都郡)。出資比率は、住友林業が41.5%、レノバが43.1%、ヴェオリア・ジャパンが10.0%、九電みらいエナジー5.0%、三原グループが0.4%。
燃料には、北米産ペレットやインドネシア産パームヤシ殻のほか、九州北部の間伐材などを年間約36万トン使用。発電規模は約75MW、年間発電量は約500GWhで、一般家庭約16万8,000世帯分の年間使用電力量に相当する。発電した電力は、再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用し、電力事業者に販売する。
木質バイオマス発電は、燃料として間伐材や木くずなどを使用。太陽光や風力などと同じ再生可能エネルギーの1つではあるが、天候などの影響を受けることなく、安定して発電が可能というメリットがある。
住友林業グループでは11年2月にバイオマス発電事業に参入して以降、今回の苅田バイオマス発電所で5カ所目の建設となる。また、住友林業とレノバでは16年5月に再生可能エネルギー事業に係る業務提携契約を締結しており、今回の苅田バイオマス発電所が提携後の第1号案件となる。【坂田 憲治】
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