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2018年07月23日 13:27

世界に名だたるクリスマスマーケットへ(前) 時代を紡ぐ企業110社 

(株)サエキジャパン

実績ゼロからの挑戦

売店は本場ドイツさながらの
「ヒュッテ」(木の小屋)

 2013年に第1回が開催され、福岡市の「冬の風物詩」として定着し始めた感がある「クリスマスマーケット」。本場ドイツの「ヒュッテ」と呼ばれる木の小屋、ヨーロッパの職人によるクリスマスグッズ、「シュトレイン」といった伝統的なクリスマス菓子、そして毎年デザインが変わるオリジナルマグカップで味わうグリューワイン(ホットワイン)。ステージでは、さまざまな音楽ライブやショーが繰り広げられ、会場は熱気で包まれる。17年、博多駅前広場は5回目、福岡市役所西側広場は3回目の開催となった。来場者数は増加傾向にあり、400万人を突破した。
 この「クリスマスマーケット」で新しい冬のにぎわいを福岡にもたらしたのが、同イベントを主催する(株)サエキジャパン代表取締役社長・佐伯岳大氏。きっかけは07年。知人の薦めでドイツを訪れた佐伯氏は、本場のクリスマスマーケットに魅了され、福岡の地でクリスマスマーケットを開催することを思い立った。
 しかし、壁は厚かった。「何の実績もない若造が、1カ月もの間にわたって中心部の駅前広場を借りることの難しさを痛感しました」と振り返る佐伯氏。だが、福岡を「クリスマスマーケット」で活性化したいという志と熱意は、地元の理解と支援へとつながっていった。8カ月間通い続けた結果、博多駅前広場を管理する(株)JR博多シティの丸山康晴社長(当時)の口から「やってみましょう」の一言が出たのだ。第1回の出店は8店舗。初回であり知名度もないことから赤字覚悟の開催だったが、フタを開けてみれば130万人が来場した。
 日本一のクリスマスマーケットを目指す佐伯氏。そのためには、「最大瞬間風速ではなく、開催期間の約40日間を通して、ただ単に多く人が来るというだけではなく、人のぬくもり、喜び、楽しみを含めて、日本で一番盛り上がっている場所であることが必要です」と目標を掲げている。

地元の経済・文化との融合

  職人手作りのクリスマスグッズも好評

 開催期間中、佐伯氏はスケジュールの合間を縫って、視察のためにヨーロッパ各地のクリスマスマーケットを訪れる。出店している店舗やステージに立つミュージシャン、現地の職人がつくった雑貨など、次の開催に向けた準備も同時進行で行っているのだ。「クリスマスマーケット」の開催期間は、「アドヴェント」(待降節)と呼ばれるクリスマス前の4週間。当然ながら、世界中で開催期間は同じ。期間中の佐伯氏は多忙を極める。

 だが、労を惜しまない視察から生み出されたアイデアは、毎年多くの来場者を楽しませている。17年は、リトアニア、ウクライナ、フランスからも出店があり、日本では見られない玩具、雑貨が来場者の目を楽しませた。心も身体もあたたまるホットワインを飲んだ後、持ち帰りができるマグカップは、佐伯氏も素案を考えて毎年デザインを変更。コレクターとなり、毎年、ホットワインとともに楽しみに来る来場者は多い。

行列ができるグリューワイン(ホットワイン)

 地元文化と融合した福岡ならではのクリスマスマーケットをつくる企画もある。16年から博多人形師の中村信喬氏とコラボし、クリスマスにちなんだ博多人形を販売。17年は赤と緑のクリスマスカラーの衣装に身を包み、黄金の光を放つ「福の天使」が即完売となった。販売価格は、西暦の年号に対応しており、17年は2,017円。100年経っても100円しか上がらないというわけだ。
 一方で、地元タクシー会社の協力を得て、博多と天神の会場を結ぶ「サンタタクシー」が新たに登場した。車体だけでなく、運転手がサンタクロースの恰好をしているなど趣向を凝らす。会場間の移動で使われるだけではなく、期間中は、福岡のまちを「サンタタクシー」が走り回る。「何年も続くうちに『福岡のまちはクリスマスが楽しい』と皆さまが思ってくれるのではないでしょうか」と佐伯氏は手応えを語る。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:佐伯 岳大
所在地:福岡市博多区博多駅東1-10-35
設 立:2007年8月
資本金:300万円
TEL:092-402-1556
URL:http://saekijapan.jp

<プロフィール>
佐伯 岳大(さえき・たかひろ)
 1981年4月1日生まれ、福岡県鞍手町出身。九州産業大学卒。2007年8月、(株)サエキジャパンを設立し、代表取締役に就任。13年に、第1回の「クリスマスマーケットin光の街・博多」を開催した。

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