連載・インフラと私~市民生活に地道に関わる仕事が一番
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北九州市上下水道局水道部水質試験所 主任 一田 亜希子 氏
北九州市が掲げる「環境首都」に「漠然と良いイメージ」をもち、化学職として市役所入り。民間より長く働けるイメージも手伝った。最初の配属先は環境局環境科学研究所(当時)で、大気環境などの分析に携わる。
インフラ関連での仕事は、建設局下水道部水質管理課(当時)が初めて。工場、下水処理場などから出る排水の水質調査などを担当。水質調査の仕事は、地味なインフラである下水道の中でも、とくに目立つことはないが、市民生活に影響する水環境を守る「最後の砦」であることに「やりがいが感じられた」と振り返る。
今は、ダムや浄水場、各家庭の蛇口の水などの水質検査に従事している。水道水質の検査項目には51項目あるが、そのうちの濁度、色度、TOC、ハロ酢酸類など6項目を毎週チェックしている。「水道水は安心安全」という自負があるといい「市民生活に地道に関わる仕事が私にとって一番」と力を込める。
水質試験所に来て3年。「浄水処理のことをまだまだ知らない」と分析し、「早く一人前になって、若い人に教えられるようになりたい」と微笑む。休日は、家族でスイミングスクールに通っているという。
【大石 恭正】
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