ミッションは福岡市場の開拓、九州支店本格始動
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ファーストコーポレーション(株)
九州支店長 坂本 航一 氏九州初進出をはたした、ファーストコーポレーション(株)。同社の事業モデルは、他社では見受けられない『造注方式』と呼ばれるもの。今回、同社九州支店長の坂本航一氏(以下、坂本支店長)に、造注方式の概要や九州・福岡市場での展開について、話を聞いた。
福岡に提案される『造注方式』
東京を拠点に、良質な住環境の提供に努める東証一部上場企業のファーストコーポレーション(株)。関東圏を主要事業エリアにマンション供給を手がけ、2011年設立の後発企業ながら、すでに多岐におよぶ実績を築き上げている。そんな同社が、18年4月1日、九州支店を開設。人口が増加傾向で推移する福岡を皮切りに、いよいよ『造注方式』が九州市場に提案される。
「弊社の特徴は、マンション用地を自ら仕入れて、デベロッパーにマンション事業を提案する『造注方式』(※図参照)にあります。施工も自分たちで手がけ、物件の引渡しまで責任をもって行います。弊社が土地を押さえることで、主体的な企画提案が可能となるほか、窓口が一本化されるので、事業主にとっては事業運営の効率化、安定した利益確保が可能となります」(坂本支店長)。
市場開拓、まずは福岡で実績を
同社が九州市場に進出するにあたって、福岡を拠点に選んだ理由はズバリ“人口”にある。
「東京・関東圏から地方へ進出するにあたって、まず大都市圏である大阪・名古屋・九州が候補に挙がりました。この3都市のなかで、最も将来の発展性の高い地域が、九州・福岡だと考えました。福岡は2038年まで人口増加が続くとの予想が出ており、相応の住宅需要が見込めるとの判断からです」(坂本支店長)。
人口増を背景に、企業の進出が活発化している九州・福岡市場。同社九州支店では九州・福岡だけにとどまらず、広島、沖縄も事業エリアに見据えるが、優先して取り組んでいくのは、やはり福岡での実績づくりだ。
「まずは福岡で1件実績をつくりたいと考えております。その目標を達成するためにも、マンション用地の仕入れを第一に活動しています。競合が激しいのは重々承知ですが、自社ブランドがない=あらゆる需要に柔軟に対応できることが、弊社の強みでもあります。提案し、都度反応を見ながら、福岡市場の特性をつかみ、九州でも“ファーストコーポレーション”の存在感を高めていきます。将来的には、戸建事業などにも取り組み、九州支店としての特色も出していければと考えています」(坂本支店長)。
同社の九州初進出は、地場企業にとっても東京の情報を知れる機会になる。競い合いながらも、協力できる面があればタッグを組む。中庸な関係性の醸成が、市場のさらなる活性化につながるはずだ。ファーストコーポレーションが今後、九州・福岡のまちづくりにどのように関わっていくのか、注目したい。
【代 源太朗】
<COMPANY INFORMATION>
ファーストコーポレーション(株) 九州支店
所在地:福岡市中央区天神1-13-2福岡興銀ビル9階
TEL:092-707-0490
URL:http://1st-corp.com
開 設:2018年4月<プロフィール>
坂本 航一(さかもと・こういち)
1978年生まれ。学卒後、(株)リクルートコスモス(現・(株)コスモスイニシア)へ入社。その後、(株)トータテ都市開発九州での企画提案・営業活動を経て、2018年4月よりファーストコーポレーション(株)九州支店長を務める。関連記事
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