2024年05月01日( 水 )

保育事業のテノHD、上場承認取り消し理由は把握しておらず~東証からの書面通知待ち

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 東京証券取引所は18日、東証マザーズに上場予定だった(株)テノ.ホールディングス(本社:福岡市博多区、池内比呂子代表)の上場承認を取り消すと発表した。同社は9月20日に上場予定だった。

 東証は18日に「コーポレート・ガバナンスおよび内部管理体制の有効性に、新たに確認すべき事項が生じた」と説明している。データ・マックスの取材に応じた東証は「確認すべき事項」の具体的な内容については一切コメントしなかったが、「白紙になるわけではなく、事項を確認したうえで、再度承認する可能性はある」としている。発表の内容から判断して、第三者もしくは内部から東証への情報提供があったと考えられる。

 テノHDは「18日午後に東証から上場承認取り消しの通知がきたため、上場を延期した。理由については、書面による通知を待っている状態で把握していない」とコメント。

 過去には、東証一部上場の(株)オークネット(東京都)が2016年8月26日に上場承認され、9月30日を上場予定としていたが、9月9日に同社が東証に上場延期を申し出たことにより承認は取り消された。翌17年3月29日に上場をはたした事例がある。

 認可保育所を運営するほか、企業内保育所も受託運営しているテノHDは2015年12月設立。主に東京都や福岡県に施設を展開、社会的なニーズの高まりを受け、業績が急拡大している。

【東城 洋平】

関連記事