2024年04月19日( 金 )

くるり九州ひたすら歩く旅~九州一周、完歩を目指す(9)

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 国道3号線と10号線をひたすら歩く“九州一周完歩”の旅。走行距離は実に833kmにおよぶ。それも週末だけを利用し、現地に赴き九州の大動脈を歩くのだ。
 熊本県を抜けて鹿児島入りしたものの、福岡から高速道路を使っても数時間かかる。しかも、2夜連続での完歩の旅。日中の日差しを避けたナイトウォーキングといえども、この時期はさすがに暑い…。今回はどんな旅になるのだろうか。

8月5日(9日目)
牛ノ浜駅からJR川内駅まで~24.3km

▲いちき串木野市へ向かう

 川内駅の近くにあるビジネスホテルで、例のごとく日中睡眠を取り、ひたすら体力の回復に努めた。夕方、食事をとるために街中をぶらぶらしていると1軒の居酒屋を見つけた。早速、料理を注文。刺身などの魚料理が絶品で、疲れた体にエネルギーが充電されたかのようだ。
その後、車を川内駅前のコインパークに停め、肥薩おれんじ鉄道の最終列車に乗って牛ノ浜駅まで戻った。これで、肥薩おれんじ鉄道を利用するのは最後になるだろう。

本来の計画では阿久根駅から川内駅までの31kmを歩く予定だったが、前日頑張って一駅分余計に歩いた甲斐があり、牛ノ浜駅からは約25kmの道のりで済む。約6km、約1時間半以上を短縮できた計算だ。

 今回のコースは前半と後半に分けることができる。前半は、肥薩おれんじ鉄道の薩摩高城駅までの海岸沿いを歩くコース、後半は川内駅までアップダウンを繰り返しつつ、のぼっていくコースだ。

 右手には海岸があり、時折海風が吹くものの、相変わらずの熱帯夜で、湿気が肌にまとわりつき汗が噴き出してくる。本来、風光明媚であるはずの風景は暗闇に閉ざされ、波の音しか聞こえない。国道を歩くと時々、左手下に民家が見える区間がある、そこはバイパスとして建設されたのだろう。明るく路面が新しくて歩きやすい。反面、左手に山が押し迫っている区間には歩道すらなく、狭くて歩きにくかった。

 後半は、内陸部へと向かうコースとなる。いきなり丘越えで歩くスピードが鈍る。通過ポイントの1つである薩摩川内水引ICがみえてきた。阿久根市に建設途中の自動車専用道路に、いずれ直結するのだろう。交通の便は格段に良くなるはずだ。それまでは、今歩いてきた国道3号線に交通の主力として頑張ってもらわないと・・・。道が平たんになってきたら街の灯が多くなってきた。川内市内を流れる川内川を越えると目的地であるJR川内駅はすぐそこだ。

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