2022年05月26日( 木 )
by データ・マックス

シンプル戦略で2020年に100棟突破 初期費用ゼロで住める「モダンパラッツォ」(後)

(株)モダンプロジェ

北九州銀行が私募債を受託

 「シンプルであること」をモットーに、凡事徹底を貫く同社の経営姿勢に共感した周囲の協力を得て、モダンプロジェグループの業績は大きく躍進。モダンパラッツォの供給数は右肩上がりで推移してきた。16年には、北九州銀行が同社の発行する「北九州銀行保証付私募債」を受託。一定の財務条件を満たした企業(モダンプロジェ)が無担保で発行する社債で、その元利支払いを北九州銀行が保証するというものだが、同社の実績が評価された格好だ。

 ミドルリスク・ミドルリターンの投資商品として不動産投資が人気を集め、都市の中心部ではマンション用地は枯渇。依然として用地の仕入れ合戦が繰り広げられ、とくに人口増や開発ラッシュに沸く福岡市中心部における不動産取引価格は、上昇を続けている。

 同社の不動産コンサルティングとは、取得した用地情報からマンションをプランニングし、投資家へ打診。金融機関へ提出する事業計画を作成して、ゼネコンに建築工事を発注し、完成後にはグループ会社・ヘヤミセや協力業者との連携により、入居の斡旋から管理まで行うというものだ。

エリア展開、有望地は「沖縄」

 不動産市況の動向について別府社長は、「地価の高騰などを背景に不動産市況は好調です。ただ、今後もその状態が続くとは思っていません。弊社はインカムとキャピタルの両立について投資家さまに責任を負っていますので、市況の変化には細心の注意を払っています」と話す。

 本社のある福岡、オフィスを構える長崎、熊本、大阪、東京のほか、17年には沖縄にもオフィスを開設。今後は、沖縄への投資を強化するという。沖縄は観光客数の増加により不動産投資が相次いでいる。アジアの中間層を中心に今後もインバウンド市場は好調に推移することが期待される注目のエリアだ。引き渡し物件の伸びにより、18年2月期の売上高は前期比から大幅に増加し、30億円を超えた。

 創業時から不動産事業への向き合い方はブレない。「マンション業は裾野が広い。ゼネコンや専門工事業者を始め多くの人が集まることで、マンションを完成させることができます。また、不動産仲介業者や建物管理業者など、さらに多くの人が集まってマンション業を成立させることができます。商品企画には金融機関のバックアップも欠かせません。金融機関も含めて、みんなが儲かる商品をこれからも開発していきたいですね」。別府社長は、設立当初から変わらない自社の事業についてこのように話した。

2019年2月には大名に本社を移転

 人員の増加に対応するため、来年には本社移転を計画。19年2月の完成予定で建設中の「モダンパラッツォ大名」が本社となる。この物件は、国体道路と大正通りに面しており、11階建、34戸の賃貸マンション低層部に本社オフィスを構える。「モダンパラッツォけやき通り」(20戸)、「モダンパラッツォ上呉服町」(25戸)、「モダンパラッツォ大濠公園Ⅱ」(38戸)、「モダンパラッツォ西公園」(24戸)など今後完成する物件は福岡市内を中心に枚挙にいとまがない。

 すでに供給している物件と18年内に契約する物件の合計は90棟を超える見込みで、当初掲げていた2020年までに累計100棟という供給目標の達成は間違いないとみられる。シンプルな開発理念により驚異的なスピードで供給されるモダンパラッツォを見かける機会は今後も増えていきそうだ。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:別府 大力
所在地:福岡市中央区警固1-8-5 modern palazzo警固2F
設 立:2012年3月
資本金:300万円
TEL:092-737-6111
URL:http://www.modern-projet.com

<プロフィール>
別府 大力(べっぷ・たいし)

 1975年、福岡市出身。大手不動産仲介会社や資産活用コンサル会社を経て、2012年3月に(株)モダンプロジェを設立し、代表取締役に就任した。物腰の柔らかさから周囲の人間を惹きつける魅力をもつ。

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