2024年04月27日( 土 )

中国経済新聞に学ぶ~無人銀行が間もなく普及か、指静脈認証を採用へ

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 ロボット、スマートATM、セルフ窓口端末(VTM)、外貨両替機などのスマート設備がずらりと並ぶ。顔認証、生体認証、音声認証などの人工知能(AI)技術による利用客の身元確認、設備のスマート連動を実現する。これは映画のワンシーンではなく、無人銀行の日常的な光景だ。近い未来、銀行で預金を引き出す際に、顔認証の他に「指静脈認証」を受けなければならない。

 VTMは「無人銀行」の各種の先端技術・スマート化サービスの主な媒体であり、利用客の主な操作の場でもある。だがこれは単なるセルフ端末ではなく、行員の遠隔操作を通じたテレビ・音声通信プラットフォームだ。分かりやすく言えば、VTMは「ATM+窓口」の機能をもつスマート設備だ。広発銀行上海分行の関係責任者によると、VTMの設置により窓口の負担を最大限に分散し、キャッシュ以外の業務のほぼすべてをVTMで行えるようになり、忙しい時間帯の待ち時間を減らせるようになる。また裏方のサービスは本店に統一管理され、24時間の受付能力を提供し、利用客の利便性をさらに高める。

 「未来の銀行」はより良い業務応用、ユーザー体験、安全性を求める。現在は顔認証が流行しているが、似通った双子であれば代理手続きやなりすましが可能なのだろうか。あるいは同じ人でも化粧や整形手術などにより、スマートなシステムに認証されないことがあるのだろうか。

 顔認証は身元確認の手段の1つに過ぎない。短時間内に顔認証と同時に、カードナンバーとパスワードなど従来の登録方法も依然として採用する。今後はより革新的な技術が、人々の預金引き出し方法をさらに変えることになる。「顔認証+指静脈認証」は、身元確認に「二重の保険」をかける。

 その他の生体認証技術と比べると、指静脈認証は失われることも盗まれることもなく、パスワードを記憶する必要もない。肌のざらつきや、外部環境(気温・湿度)の影響を受けない。多くの人が利用でき、精度が高く、複製・偽造が不司能だ。さらに重要なのはよりスピーディーであり、虹彩認証よりも快適なことだ。

スタバが中国での店舗数2倍に

 中国のコーヒー市場をめぐる戦いが激しさを増している。業界大手の米スターバックスが中国での発展ペースを加速させると発表した。

 スタバは10月中旬、初めて中国で開催した2018年のグローバル投資家交流会の場で、今後5年間に中国市場での発展ペースか加速させると発表。今後5年間は毎年、新店舗600店をオープンし、22年9月までの22年度に中国市場の店舗数を現在の2倍の6千店に増やし、カバー都市を230都市に増やすという。現在、スタバは中国の141都市に3300店舗を開設し、従業員は4万5,000人に上り、平均すると15時間に1つの新店舗がオープンしていることになる。

 またスタバは、22年度末までに、中国での総営業収入を17年度の3倍以上に増やし、営業収入も2倍以上に増やす予定だ。

 スタバは中国で没入型体験店をより多く開設することを決めた。同日には、今年6月に北京で新しい多重体験型旗艦店のスターバックス・リサーブTM北京坊旗艦店をオープンすることを明らかにした。これは焙煎工房を除けばスタバの世界最大の店舗になるという。またスタバは中国の食品大手・康師傅との提携を進めて、コーヒー飲料や家庭用コーヒーの市場に力を入れるとしている。特に家庭用の分野では、スイスの食品大手ネスレと世界のコーヒー市場で提携する道を選んだ。

 世界的コーヒー大手のスタバが中国市場における高度成長を遂げていると同時に、中国のコーヒーブランドも急速に市場シェアを拡大している。資本の奔流に巻き込まれそうな中国ブランドだが、インターネットのデリバリーコーヒー、スペシャルコーヒー、コンビニエンスストアのコーヒーなど、新業態を短い間に次々誕生させた。中国産業情報ネットのデータをみると、中国コーヒー市場は規模も基数も小さいことから、市場規模拡大率が毎年25%以上を保ち、世界の平均水準の10倍に達することがわかる。


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