五輪後もインフラ需要で堅調 資格取得でキャリアアップを!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年01月13日 07:03

五輪後もインフラ需要で堅調 資格取得でキャリアアップを!

 今の建設業界は、「技術者は減っているが、収益が伸びている」状況にあります。建設業の利益を押し上げた主な要因としては、2020年に向けた五輪需要や東日本大震災の復興需要のほか、建設コストを抑制できたことによる工事採算の改善、外国人観光客の増加にともなう建築ラッシュなどが挙げられます。

 一方で、「2020年を過ぎれば、この好景気は終わるのではないか?」というような、技術者や経営層の不安の声も聞こえます。しかし、日本の社会インフラは1960年代以降の高度経済成長期に、鉄道や道路、上下水道、橋、学校などが一斉に建設されています。そして、その多くが耐用年数とされる50年を越えており、本来ならば建替えの時期を迎えているのです。道路橋、トンネル水門など河川管理施設は、東京オリンピック後の23年には、半数近くが50年以上経過します。港湾施設も、33年には半数以上が50年を経過することになります。こうしたインフラの将来の維持管理・更新費として、23年度は4.3~5.1兆円、33年度は4.6~5.5兆円を見込んでいます。つまり今後も、少子高齢化にともなうインフラ整備を含めた事業などが展開されることとなります。

 こうした背景によって現在、現場に出ることのできる技術者であれば、かなりの高給が期待できる状況になってきています。ある調査によると、実際に施工管理技士など建設技術者の給与はすでに上昇傾向にあり、「全業種」の平均年収が約620万円に対し、建設業は唯一700万円を超え、建設業界の年収アップが止まらない状況が続いています。30~40代でも、やる気と協調性があれば建設業の技術者として転職し、資格取得と実務経験を得ることで、50~60代になったときには数百万円、数千万円まで年収を上げることが期待できます。さらに健康であれば、70代以降も現役で働くことも可能です。また企業の多様化にともない、現場手当のほかにも、1級施工管理技士などの資格手当を基本給にプラスして支払っている会社が多くなっています。

 ただし、このような好景気の恩恵を受けていない施工管理技士も、まだまだ存在しているのが現状です。個々の会社の規模や諸事情もありますが、会社の環境整備が悪く、不当な評価をされている事例も数多く報告されています。環境整備を経営側だけに任せるのではなく、雇用側も改善対策を打ち出し、全社員で改善することも必要です。それでも会社が環境の変化を受け入れないときは、正当な評価をしてくれる企業に転職することで、年収アップも可能でしょう。また、1級施工管理技士は監理技術者になれるため、工事の規模を問わず監理することができ、キャリアや給料のアップにつながります。現時点で「1級の資格がない」方は、1年でも早く取得することをおすすめいたします。

<プロフィール>
坂口 智美(さかぐち・ともみ)

1972年生まれ、福岡県出身。学卒後、建設業界へ。建設従事者からの「国家資格は、独学ではなかなか合格できない」という声がきっかけとなり、2001年に工事監理技術者養成センターを大阪で設立。主に出張講習を全国展開し、14年には拠点を福岡(本社)と沖縄(営業所)に移し、社名を(株)建設技術者養成センターに変更。同センターは、生講義で行うことにこだわり、受講生の合格率は90%を超える。(株)建設技術者養成センター代表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2019年07月17日 18:05

廃棄物のグレーゾーン「アミシタ」はどこに消えているのか

 「多くの中間処理施設では、どうしてもアミシタが発生するが、実際に管理型処分場にもち込む業者は少ない。一体どこに消えているのか」――そう話すのは、福岡県内の産廃処理業...

2019年07月17日 17:43

異色の芸術家・中島淳一氏の魅惑のアクセサリー ~エドマッチョ 福岡PARCO本店

 福岡を拠点に、絵画や演劇など幅広い芸術活動を行っている異色の芸術家・中島淳一氏。同氏が描いた本物の絵画を樹脂でとじ込めた魅惑のアクセサリー「La Monus」が、福...

2019年07月17日 16:11

IR環境アセスメントへの無知 実行計画は大幅な遅れの可能性あり

 前回、長崎ハウステンボス(HTB)へのIR Project=カジノを含む統合型リゾート施設誘致に関連して、過去の巨額な投資での開業から、現在に至る度重なる崩壊の歴史...

2019年07月17日 14:33

スマホオーダー「スマホdeくら」導入開始 福岡は8月下旬から

 回転すしチェーン「無添くら寿司」を全国に展開するくら寿司(株)(本社:大阪府堺市、田中邦彦社長)は16日、スマートフォンを活用した新サービス「スマホdeくら」を「新...

2019年07月17日 12:05

北九州の台所・旦過市場 再整備でどう生まれ変わる?(前)

 「安い、新鮮、うまい」を合言葉に、100年にわたって北九州地元住民とともに歩み続けてきた旦過市場。2020年度の再整備事業着手に向け、市場関係者などによる詰めの議論...

2019年07月17日 12:00

まもなく町制施行100周年 次なる100年に向けた“子安のまちづくり”

 来たる100周年の記念事業としては、記念式典の開催や町史の編纂などを予定しております。町史については、実は前回編纂したのが1975年で、すでに40年以上が経過してし...

2019年07月17日 11:55

アイランドシティ 開発の現状を探る(前)

 1994年の埋立て開始から25年、いまだ開発が進むアイランドシティ。国が704億円、福岡市が2,591億円、博多港開発(株)が645億円を支出する総事業費3,940...

2019年07月17日 11:35

アビスパ、FW石津大介が手術~6日のFC岐阜戦で負傷

 アビスパ福岡(株)は17日、6日のFC岐阜戦で石津大介選手が全治8カ月の負傷をし、手術を受けることを発表した。

2019年07月17日 11:20

京楽産業.、アニメの企画・プロデュース事業に本格参入

 パチンコメーカー大手、京楽産業.(株)は、KYORAKUグループ内において、アニメ作品の企画・プロデュースを手がける新事業部門「MAGNET」を起ち上げた。MAGN...

2019年07月17日 11:09

令和新時代と太宰府

 新年号令和ゆかりの地・太宰府。令和は730年(天平2年)太宰府で行われた万葉集「梅花の宴」に由来する。本年4月1日の新年号発表以来、伝・大伴旅人邸宅跡坂本八幡宮には...

pagetop