「いい暮らし」を生み出す「いい住まい」の提供 拠点拡大の体制を整え、さらなる飛躍へ(3)
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(株)グッドライフカンパニー 代表取締役社長 高村 隼人 氏
拠点拡大を見据えて「どこにでも出られる」体制へ
―福岡市内だと、どのあたりまでのエリアを供給エリアと捉えておられますか。
高村 福岡市内に関してはもちろん主に中心部を攻めているのですが、人口の増加にともなって一定の需要が出てきていますので、エリアを拡げていく検討はしています。西は姪浜あたりまで、南は大橋あたりまで、東は箱崎あたりまでを考えていますが、たとえば東区の千早などは“飛び地”的に入れてもいいのではないかと思っています。福岡市はこれからまだまだ成長が見込まれる都市ですから、このエリアでの事業の深堀は今後も行っていく予定です。―先ほど、他県に拠点を拡大されるとお話しされていましたが、御社が進出を検討するにあたって、どのようなところを重視されますか。
高村 弊社が進出するにあたって検討するのは、たとえば福岡市のように人口が増加傾向にある、若者が多い、生産年齢人口比率が高いなど、いろいろな要素を総合的に判断したうえで、「この場所であれば」というようなところを獲っていくイメージですね。また、これから日本全体で人口が減っていくなかで、ある程度は致し方ないとは思いますが、そのなかでも相対的に人口減少率が低そうなところです。そのため、いわゆる「郡部」というようなところは、ほぼ考えていません。狙うのは大都市圏。これまで福岡と熊本で確立したビジネスモデルを、全国の主要政令指定都市を中心に展開していきたいと考えています。そして、いずれ近いうちに東京に出たいという気持ちは、大いにありますね。―東京に拠点をつくるということは、東京で物件を供給するということでしょうか。
高村 東京に拠点をつくれば、インフラがしっかりしていますから、神奈川、埼玉、千葉など東京周辺のマーケットが視野に入ります。また、東京だとさまざまな情報も取りやすい。この2つが東京のメリットだと考えています。―他県への拠点拡大のための準備などは、進めていらっしゃるのでしょうか。
高村 どこか特定の場所のためというわけではありませんが、拠点拡大のための基盤づくりは、この10年間で進めてきました。たとえば社内の人的な体制であったり、商品ラインナップを増やすことであったりするのですが、今回の上場もこの準備の1つだといえます。たとえば、上場している企業として進出するのと、未上場で進出するのとでは、受け入れられ方もまったく違ってきます。そのため、上場も含めてこの10年間をかけて、「どこかのため」ではなく、「どこにでも出られる」体制をつくったというイメージですね。―現在、御社内の部門はどのように分かれていますか。
高村 「営業部」「開発事業部」「賃貸管理部」「経営管理部」「経営企画室」の5つに分かれています。営業部は用地の仕入、企画提案、竣工した後の保有している物件の売却相談を行っています。仕入れた土地を実際にかたちにする部門が開発事業部で、設計と開発建築に分かれています。賃貸管理部は、賃貸仲介を行う賃貸チームと主に入居者向けの管理チームと、建物管理やオーナー対応のPMチームに分かれています。経営管理はいわゆる総務と、財務経理。そして経営企画室は、広報やIR、あとは内部監査機能などがメインです。(つづく)
【文・構成:坂田 憲治】<COMPANY INFORMATION>
代 表:高村 隼人
所在地:福岡市博多区博多駅前2-17-8
設 立:2008年6月
資本金:3億2,322万円
売上高:(18/12)29億4,400万円<プロフィール>
高村 隼人(たかむら・はやと)
1979年9月生まれ。(株)熊本シティエフエム、(株)多々良を経て、2008年6月に(株)水前寺不動産を設立し、代表取締役に就任。10年11月に(株)熊本不動産、14年12月に(株)グッドライフカンパニーへと社名変更。17年12月に本社を福岡市に移転。18年12月に東京証券取引所JASDAQ市場へ上場。法人名
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