2024年03月29日( 金 )

「いい暮らし」を生み出す「いい住まい」の提供 拠点拡大の体制を整え、さらなる飛躍へ(4)

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(株)グッドライフカンパニー 代表取締役社長 高村 隼人 氏

賃貸マンション業界で日本を代表する企業に

 ―テーマとして「いい住まい」を掲げておられますが、御社が考える「いい住まい」とはどのようなものでしょうか。
 高村 賃貸マンションには、老若男女の不特定多数の人が入居する可能性があるため、一定の層にだけ響き、そのほかの層には響かないようなものは、あまり良くないと考えています。ですが、不特定多数の人であっても、住居に対する共通の願望というものはおそらくあります。たとえばトイレに対する人それぞれの好みはあるにせよ、「清潔なトイレが良い」というのは、中年の男性であろうが若い女性であろうが、おそらく共通の願望でしょう。ほかにも「床は傷つきにくいほうが―」「収納は―」「玄関は―」「緑は―」といったような老若男女誰にでも共通する願望を探し、それを具体化・具現化していくことが、我々の「いい住まい」の定義だと考えています。そのため、“答え”はあるのですが、何か決まったかたちとして定型化することは難しく、弊社の永遠のテーマとして「いい住まい」の追求を続けていかなければなりません。

 ―「グッドライフカンパニー」という社名の由来は何でしょうか。
 高村 私は28歳で起業したのですが、「どこ」で「何」をやっているかがわかりやすく、かつ「老舗っぽい」名前にしようと、最初に付けた社名は「水前寺不動産」でした。その後、「熊本不動産」という社名に変更したのですが、福岡への進出をする際に「他地域への進出を考えると、これまでとは逆に地名が入っていないほうが良いのではないか」と思い、現在の社名にしました。

 新たな社名にするにあたって考えたのは、企業が繁栄していくためには強い“志”がいるということです。弊社は経営理念として「GOOD LIFE」、事業スローガンとして「いい住まいは、いい暮らしをつくる。いい暮らしは、いい人をつくる。」と掲げていますが、創業当初からこうしたきちんとした理念があったわけではありません。当初は「いかにオーナーさまを儲けさせるか」に全力を注いでおり、それこそが自社を繁栄させる道だと信じてやってきました。しかしあるとき、「オーナーさまに満足していただくためには、まずは入居者に満足していただかなくてはならない」と気づいたのです。入居者のことを考えていい住まいをつくり、入居者に満足していただければ、それが高い入居率につながり、ひいてはオーナーさまの満足度や、我が社の利益にもつながっていく。そうして新たに社名として掲げたのが、現在の「グッドライフカンパニー」でした。

 ―最後に、今後の目標についてはいかがですか。
 高村 今後は先ほども話しましたエリアの拡大と併せて、商品ラインナップのさらなる拡大も進めていきたいと思います。顧客層の拡大と、より最適な資産運用を展開していくためにも、現在、既存の投資用新築一棟賃貸マンション以外の収益用不動産を開発中です。

 我々は将来的なビジョンとして、「賃貸マンションの業界で日本を代表する企業になる」―ということをずっと掲げてきました。「日本を代表する企業」といっても、定義することは難しいのですが、やはり業界において誰もが知っているような企業であり、トップシェアを獲得するような企業になるというところです。そのための手段としてのエリア展開であったり、上場であったり、というところであり、ある意味「ブランド価値でトップを獲る」というようなイメージですね。

 弊社は、「いい住まいの提供を通じ、人々の暮らしを良くする」ことこそが存在意義であると考えています。これからも入居者のため、そしてオーナーさまのために「いい住まい」の追求および提供を続け、その先にある「いい暮らし」の創造に寄与していきたいと思います。

(了)
【文・構成:坂田 憲治】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:高村 隼人
所在地:福岡市博多区博多駅前2-17-8
設 立:2008年6月
資本金:3億2,322万円
売上高:(18/12)29億4,400万円

<プロフィール>
高村 隼人(たかむら・はやと)

1979年9月生まれ。(株)熊本シティエフエム、(株)多々良を経て、2008年6月に(株)水前寺不動産を設立し、代表取締役に就任。10年11月に(株)熊本不動産、14年12月に(株)グッドライフカンパニーへと社名変更。17年12月に本社を福岡市に移転。18年12月に東京証券取引所JASDAQ市場へ上場。

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