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2019年02月15日 15:25

芝浦グループ多角化戦略のいま 繁栄の鍵は「人財」発掘にあり(前)

芝浦グループホールディングス(株) 代表取締役社長 新地 洋和 氏

 北九州市の小さな電気店「シンチデンキ」からスタートし、太陽光発電マンションからメガソーラー事業、建設業、ホテル事業、キウイフルーツ栽培にまで業容を拡大し続けてきた芝浦グループの次なる挑戦は何か。経営の多角化はリスク分散と経営資源の有効利用をセオリーとして、グループ10社を統括する芝浦グループホールディングス(株)代表取締役社長・新地洋和氏はいま何を見据えるのか、2019年の展望をうかがった。

(聞き手:弊社代表・児玉 直)

創業者のフロンティア精神を受け継いだ新たな取り組み

 ―グループ子会社の社長からホールディングスの社長に就任されて1年半が経ちました。振り返ってみていかがですか。

 新地洋和社長(以下、新地) 2017年8月に就任してようやく地に足がついてきたかなという感じです。もともとグループ子会社の社長でしたので、親会社であるホールディングスに異動してから最初の1年間は自分の役割がピンと来ていなかったのですが、今ようやく少しずつ何をやっていけば良いのかが見え始めてきたところです。

 創業者である会長はフロンティア精神といいますか、新しいものをつくるのが得意かつ好きでして、いまは東京に拠点を構えて新しいビジネスを開発しています。このこと自体も私に対する1つのメッセージであると受け止めています。会長が東京で新しいビジネスを見つけている間に、私自身がホールディングスの社長として、何を考えて、どう行動するのか、そういった意識でグループ各社の社長たちとコミュニケーションをとりながらマネージメントに向き合っています。芝浦グループが取り組む新事業というのは、まだまだ会長の発想から生まれてくる部分が大きいので、グループ間の調整役としての任務も少なからずあります。

 私がグループ会社に入社した16年前というのは会長自身が方向を決め、自分でやって見せて、細かいチェックまでを全部行っていました。もともと1から10まで自分自身でやらないと気が済まない人だったのですが、これだけの組織になると、それでは人は伸びませんし、グループ各社の社長たちも自分で考えなければ成長しません。ですから今は会長が方針と方向性を示したら、「あとはお前たちでできるだろう」というスタンスです。そういう意味ではとてもやりがいがありますし、グループ各社それぞれの社長の役割も明確になっていますので、組織としてはガチッとまとまって取り組みができています。

※クリックで拡大


 ―ホールディングスの社長に就任されたことで、どういうことが大きく変わりましたか?

 新地 一番の変化はグループ内の人材発掘を始めたことでしょうか。昨年から私の発案で「新規事業および業務改革プレゼンコンテスト」を実施し、全社員を対象に提案を募集しました。現在、芝浦グループにはパート社員を含めて480名ほどが在籍していますが、その約1割となる47組の応募があり、書類審査で一次通過した14組が、二次審査で会長以下取締役全員が居並ぶ前で、もち時間10分で、業務改革と新規事業のプレゼンテーションを行ってもらいました。優勝賞金100万円と銘打ったコンテストの結果は、業務改革提案を行った2組が同率1位となりました。彼の提案について、1つ目の案は1月には早速実施し、もう1案は現在準備中です。

 また、一次審査は通過したものの、応募者の都合により二次審査で発表できなかった提案がありました。「いまグループで管理している不動産物件の家賃保証を内製化する」という提案です。役員でも新規事業を考え出すのはなかなか難しいものです。本来はグランプリに値すべき提案だと思い、サプライズで特別賞を設けて表彰しました。その事業がまさに先日設立した11番目の新会社「ニューガイアバンク(株)」のインシュアランス部門。これを構想したのは芝浦グループの社員です。そういう意味でとても実のあるコンテストでした。

 今までの芝浦グループは会長の発想と方針に全社員がついていくスタイルでした。これからもその原理原則は変わりませんが、そこにプラスアルファした新しいスタイルを芽吹かせていかなければなりません。そのためには経営陣にどんどん若手を起用したいと考えています。しかしいま現在、役員と直接話すことができる距離にいる若手というのはほんの少数しかいません。そういう意味で、今回のプレゼンコンテストがきっかけで社員たちが発案できる場ができたことで、発想力をもった人材が生まれてくることを期待しています。

「新規事業および業務改革プレゼンコンテスト」表彰式の模様

(つづく)

【文・構成:児玉 崇】

<COMPANY INFORMATION>
代表取締役会長兼CEO:新地 哲己
代表取締役社長:新地 洋和
所在地:北九州市小倉南区上石田4-17-22
福岡本部:福岡市中央区天神3-10-30
東京支社:東京都港区芝1-15-14
設 立:2010年8月
資本金:4億5,400万円
売上高:(18/7)約203億円(グループ合計)

<プロフィール>
新地 洋和(しんち・ひろかず)

1979年、北九州市生まれ。苅田工業高校電気科卒業後、旧ジャパンメンテナンス九州勤務を経て、2002年に芝浦グループ 芝浦建設(株)の前身・芝浦特機(株)に入社。以後、同グループの(株)ニューガイアおよびニューガイアエナジー(株)の代表取締役を務め、17年8月1日芝浦グループホールティングス(株)の代表取締役社長に就任する。

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