2024年03月29日( 金 )

大分銀行と宮崎銀行が地方創生で提携~提携の裏で何が

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 大分銀行と宮崎銀行は28日、観光名所の多い東九州における地方創生の実現に向けて包括連携協定を締結したと発表した。その協定は以下の通りとなっている。

~協定に基づく連携分野について~
(1)広域連携によるインバウンドの取り込み等、観光振興に関する分野
(2)地域ブランドの発信に関する分野
(3)地産外消の強化に向けた6次産業化支援等、地域資源の活用に関する分野
(4)地域のお客さまの本業支援、課題解決に関する分野
(5)その他、両県の地域経済の活性化に関する分野
~今後の見通しについて~
本連携が当面の連結業績に与える影響は現時点で軽微であると判断しておりますが、重要な影響を及ぼすことが明らかとなった場合には、速やかに公表いたします。
なお、両行は独立した経営を堅持していく方針であり、将来の経営統合を目的とするものではございません。
                                  (ホームページより抜粋)

<この連結提携から見えるもの>
◆表向きは観光名所の多い両県を周遊するインバウンド(訪日外国人)の取り込みやルートの開発や地元の特産品の販路の拡大で相互に協力し地域経済の活性化を図っていくとしている。
◆しかしが実態はどうなのだろうか。4月1日にふくおかFGは十八銀行と経営統合し、傘下銀行は4行となる。
この時期での包括連携協定の発表のタイミングとともに、あえて「両行は独立した経営を堅持していく方針であり、将来の経営統合を目的とするものではございません。」との記述のなかに、裏を返せば、大分銀行は『ふくおかFG』に、宮崎銀行は『九州FG』に、経営統合の声をかけてほしいとの思いが、阿吽の呼吸で一致したからではないだろうか。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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