【倒産】(株)オルツ(東京) 東証グロース上場 AIアプリ、ソフトウェア開発

民事再生法適用申請
負債総額 約24億円

 同社は30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日、保全・監督命令を受けた。

 監督委員は武田康弁護士(みずき総合法律事務所、東京都新宿区谷八幡町13、電話:03-6280-8701)。

 同社は2014年11月に設立されたAIアプリ、ソフトウェア開発業者。主力製品のAI音声認識「AI GIJIROKU」は、リアルタイム文字起こしと要約に対応する。蓄積データをAI最適化に循環活用して、個人と社会の進化を支援するプラットフォーム構築を進めることを掲げ、24年10月に東証グロースに株式上場をはたした。

 しかし、25年4月、音声認識サービス「AI GIJIROKU」に関して、未使用アカウントの架空取引で売上を過大計上していたことが証券取引等監視委員会の調査を契機に不正が発覚。同年5月に第三者委員会を設置した。不正は広告宣伝費などを利用した循環取引によるもので、21年12月期から24年12期までの売上の大半が架空と判明した。

 第三者委員会の調査結果を受け、25年7月25日付で東証から監理銘柄(審査中)に指定され、同28日には代表交代を公表していた。

 負債総額は6月30日時点で約24億円。

 なお、上場企業の倒産は、24年11月の日本電解(株)(東証グロース、民事再生)以来となる。

業種 AIアプリ、ソフトウェア開発
企業名称 (株)オルツ
所在地 東京都港区六本木7-15-7
設立 2014年11月
資本金 2,405万4,500円

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