2024年12月12日( 木 )

博多座船乗り込み、今年も盛況~3万人が声援送る

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挨拶する尾上菊五郎と役者陣一同

 

 29日、毎年恒例となった六月博多座大歌舞伎「船乗り込み」が行われ、尾上菊五郎を始めとする六月大歌舞伎に出演する役者陣が挨拶に立った。

 博多座20周年となる今年の船乗り込みには、およそ3万人の市民、歌舞伎ファンが集まり、屋号を叫んだり名前を呼んだりと思い思いの声援を掛けていた。

左から尾上菊五郎、中村時蔵、市川左團次

 

 乗船式典がキャナルシティ博多の地下1階サンプラザステージで行われた後、それぞれ清流公園から船に乗り込み川を下り、途中、川端ぜんざい広場前に停泊。その後再び博多リバレインへと向かっていった。

 乗船前式典と中途の停泊、さらに下船後の式典では、一座の頭取である原島康嘉氏が6月の各演目について独特の抑揚で口上を述べ、役者の名前が上がるたびに観客からは拍手が送られた。

口上読み上げ

 

 尾上菊五郎は、「博多座20周年、私も開業のころから出演させていただき、また、久しぶりにお目にかかれて本当にうれしゅうございます」と挨拶を述べた。

 六月大歌舞伎は6月2日から26日まで。昼の部は『金閣寺』、『保名』、『野晒悟助』が、夜の部では『嫗山姥』、『土蜘』、『権三と助十』がそれぞれ催される。

【小栁 耕】

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