「古民家空間」+「食」を楽しむ観光拠点誕生
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きふね FARM THEATRE 山北小路
豊かな自然を残し、美しい農村風景が広がる福岡県うきは市に、老朽化した古民家を再生した新たな観光拠点が誕生した。
2017年11月25日にオープンした複合宿泊施設「きふね FARM THEATRE 山北小路」は、老朽化が進んで一般の住居として使うことが難しくなった築150年の古民家を改修したもの。場所は「道の駅うきは」の近くで、施設の周囲には柿畑を始め田園風景が広がる。施設は、蕎麦をメインとした季節のゼロマイルフードを提供するレストラン「蕎麦田楽cafe」のほか、2室を備えた宿部分とで構成。建物は、元の古民家の要素を可能な限り生かしながらも現代的なデザインを取り入れた改修がされており、宿部分以外の外周部をガラス張りの開放的な造りにすることで、外光を多く取り入れるとともに、室内から四季折々の周囲の景色を楽しめるよう配慮がなされている。同施設に対し、うきは市では補助金対象となる地域活性化事業として改装費などを助成。また、施設のテーマやデザインなどは、プロデューサーを務めた建築家の有馬裕之氏が手がけた。
「実はこの地域には、日本初ともいわれる農村劇団“嫩葉(わかば)会”の屋外円形劇場の遺構が残されており、そこから今回のテーマの1つである“農村劇場リゾート”という着想を得ました。この場所は、“食アート空間”であり、地域文化の体験の場であり、楽しみの提供の場です。地域の歴史をいかに現代、そして未来へとつなげていくか、ここにしかない文化や魅力を創造し、どうやってかけがえのない価値を伝えていくか。そうした点を踏まえながら、今回のプロジェクトを進めていきました」と有馬氏は語る。
今後、うきは市の新たな観光資源および地域活性化の拠点として、同施設に寄せられる期待は大きい。
【坂田 憲治】
■きふね FARM THEATRE 山北小路
所在地:福岡県うきは市浮羽町山北694-1(TEL:0943-73-7380)関連記事
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