2024年03月28日( 木 )

博多・中洲・天神エリアの宿泊施設の状況

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 博多区、中央区を「博多」「中洲」「天神」のエリア別で分類すると、対象エリアにある宿泊施設は全549施設となり、依然として増加傾向が続く。各エリアの客室数合計と定員数合計は、【Ⅵ】の通り。

 エリアごとの宿泊施設数は、天神エリアが202施設、博多エリアが197施設、中洲エリアが150施設となった。

 なお、【Ⅰ】(前回記事参照)の19年に着工を予定している宿泊施設の場所を3エリアで分類すると、天神エリアが15施設で最も多く、博多・中洲エリアはそれぞれ5施設となった。着工から完成までの期間をおよそ1年から1年半と仮定すると、20年から21年にかけて、天神エリアでの宿泊施設の開業が最も多く行われるとみられる。

(1)博多エリア

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 宿泊施設の割合はホテル28.43%、旅館・ホテル22.84%、旅館5.08%、簡易宿所43.65%となっている。「旅館・ホテル」の届け出は増加傾向。「簡易宿所」は採算性や収益性の観点から施設を閉業した事業者も見られることから新規開業の動きに落ち着きがみられる。

 19年1月から4月にかけて開業の届け出が最も行われたのは、博多区博多駅東と博多駅南でそれぞれ5施設。内訳は「旅館・ホテル」が9施設、「簡易宿所」が1施設。

(2)中洲エリア

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 宿泊施設の割合はホテル16.00%、旅館・ホテル22.67%、旅館6.00%、簡易宿所55.33%となっている。3エリアのなかでは「簡易宿所」の割合が最も高い。

 19年1月から4月にかけて開業の届け出が最も行われたのは、博多区住吉で6施設。内訳は「旅館・ホテル」が5施設、「簡易宿所」が1施設。

(3)天神エリア

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 宿泊施設の割合はホテル28.71%、旅館・ホテル35.64%、旅館13.37%、簡易宿所22.28%となっている。「旅館・ホテル」の届け出は12件と、3エリアで最も多い。

 19年1月から4月にかけて開業の届け出が最も行われたのは中央区大名で6施設。内訳はいずれも「旅館・ホテル」である。博多エリアは博多駅東、中洲エリアは住吉といったように、他エリアでは一定の場所で開業が集中しているのに対し、天神エリアでの開業は比較的分散しているのも特徴といえる。

 天神エリアでは今年2月27日に「東急ステイ福岡天神」(事業者:東急ステイサービス(株)(東京都渋谷区))が、3月22日には「リッチモンドホテル天神西通」(事業者:アールエヌティーホテルズ(株)、東京都世田谷区)が相次いでオープンした。客室数、定員数が100を超える宿泊施設は、1月17日にオープンした「変なホテル福岡博多」(事業者:H.I.S.ホテルホールディングス(株)、東京都新宿区)以来となる。

【長谷川 大輔】

※データは2019年3月31日時点

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