2024年04月17日( 水 )

会長にTOTO副社長の清田氏~北九州市海外水ビジネス推進協議会

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清田徳明・北九州市海外水ビジネス推進協議会会長

 北九州市海外水ビジネス推進協議会は1日、定例総会を開き、会長に北九州商工会議所副会頭を務める清田徳明・TOTO(株)代表取締役副社長を選任した。任期は2年間。副会長には有田仁志・(株)北九州ウォーターサービス代表取締役社長、佐藤裕弥・早稲田大学研究院准教授の両人が就いた。同協議会は、公民連携による上下水道ビジネスを推進するため、2010年8月に設立された組織。参加企業数は148社(7月1日時点)。これまでにカンボジアやベトナムなどで62件、112億円のビジネス案件が成立している。

 清田会長は「世界の水ビジネス市場は2020年には100兆円を超える見込み。これからの水ビジネス展開のカギになるのは、AIやIoTを取り込んだ新技術の開発、事業運営への実質的な参画などがキーワードになる。動向やニーズをしっかり把握し、組織力とアジア各国との絆をいかして、ビジネス案件受注に向け、会員企業の取り組みを支えていく」と抱負を述べた。

 挨拶に立った北橋健治・北九州市長は「(北九州市の海外水ビジネスは)ときには悪戦苦闘したこともあったが、着実に前進してきている。皆さまの力強い活躍に感謝する。北九州市がSDGsのトップランナーであり続けるとすれば、その中核となるのが水、ゴミなどの社会インフラの充実にあると確信している。これからも官民一丸となって歩んでいきたい」などと期待を寄せた。

 現役の民間企業経営者がトップに立ったのには、協議会として、民間ビジネスを強く後押しするという意思が込められている。スピード感が求められるビジネスの世界で、国際競争に打ち勝てるか。その手腕に期待がかかる。

【大石 恭正】

<プロフィール>
大石 恭正(おおいし・やすまさ)

立教大学法学部を卒業後、業界紙記者などを経て、フリーランス・ライターとして活動中。1974年高知県生まれ。
Email:duabmira54@gmail.com

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