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2019年07月18日 09:49

山本太郎氏と石垣のりこ氏が消費税廃止で共闘~仙台

寄せられた批判を紹介する石垣氏(右)。
「どうして(消費税)ゼロじゃ駄目かと聞くと、モゴモゴと口ごもっちゃうんです」
(2019.7.17仙台駅前で筆者撮影)

 「れいわ新選組」から参議院比例代表に立候補する山本太郎氏(44)が17日、立憲民主党公認で宮城選挙区から立候補する石垣のりこ(44)氏の応援に仙台市内に入り、「枝野(幸男)さんのグループにいながら消費税は要らないと言ってのけた。こんな粋な人に投票を」と支持を訴えた。

 山本氏が応援に足を運ぶ候補者は、共産党の公認か推薦の候補が多い。立憲・国民の両党が支持母体とする連合が消費税10%を主張していることが関係しているのかもしれない。そんな中、石垣氏は大阪選挙区の亀石倫子(みちこ)氏(45)に続く立憲の公認候補。2人の共通点は、党の方針に反する独自の公約を掲げていることである。

 石垣氏は5月1日、仙台市内で開いた枝野代表との街頭演説会で「消費税は要らないと思っています。よろしいでしょうか」と向けている。枝野氏は慌てて「上げない、上げない」と苦笑した。選挙の候補者用ビラにも「消費税なんか0でいい!」と明記する。

 枝野氏は旧民主党政権の2012年、野田内閣の下で自民・公明両党と結んだ3党合意に関与する。「社会保障と税の一体改革」の名の下、消費税引き上げを誓うものだ。

 改選数が2から1に減った宮城選挙区は、自民党現職の愛知治郎氏(50)と石垣氏が「激しい競り合い」と地元紙が伝える。無党派層の4割が勝敗を左右すると分析する。

 この日、山本氏は午後6時半からJR仙台駅前で開いた演説会で、20年以上続くデフレから脱却するために真っ先にやらなければならないこととして、消費税の廃止を挙げた。減税された法人税の穴埋めに使われ、個人消費を冷やすとともに中小零細企業を追い詰めてきたと指摘する。

 そのうえで、石垣氏に言及。「消費税凍結までしかいえなかった枝野さんのグループのなかにいながら、消費税は要らないと言ってのけた。こんな粋な人に投票してください」と呼び掛けた。

 さらに、「空気は読まない、当たり前。一番重要なことは、皆さんの空気を読むこと、生活を見ること。判断の基準のすべては、この国に生きる人々のためになるかならないか。たとえグループが違っても、消費税廃止に向け、手を組めるかもしれない」と強調した。

 駆け付けた石垣氏は、野党4党と連合の共闘がまれに円滑に進んだことを報告し、「そこに今回は新選組の山本太郎さんをお迎えした。これで正真正銘、野党共闘でございます」とあいさつ。すると、「れいわに入れ」とやじが飛んだ。

 石垣氏は「そういうお声があがるのも、何か皆さんご期待されていることがあるかもしれませんが」と、枝野氏との街頭でのやり取りで多くの批判が寄せられたことを紹介。「もう30年払い続け、当たり前になっている」「もう思考停止」などと反論した。

 5%から8%への引き上げ時の「社会保障」や、今回の8%から10%への引き上げ時の「幼児教育無償化」がうそである点を挙げ、「そこが(山本氏と)同じ考え。別に政党は関係ない。庶民の生活を考えたらそういう考えになる。野党共闘でそれを言ってもいいですよね。何遠慮しているんだって話では」と述べ、比例代表に山本氏への投票を呼び掛けた。

 山本氏は、「あなたの1票はありがたいですが、その1票を横にもう1票、もう1票広げて、圧倒的な得票差で勝たせてやっていただきたい。皆さん、必ず友だちに電話してください。公明党がやってるあれですよ。F票をお願いします」と笑いを取った。

ペデストリアンデッキを埋め尽くした聴衆(2019.7.17仙台駅前で筆者撮影)

<プロフィール>
高橋 清隆(たかはし・きよたか)  

 1964年新潟県生まれ。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。『週刊金曜日』『ZAITEN』『月刊THEMIS(テーミス)』などに記事を掲載。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)、『亀井静香—最後の戦いだ。』(同)、『新聞に載らなかったトンデモ投稿』(パブラボ)。ブログ『高橋清隆の文書館』。

▼関連リンク
「共産党が一番の保守」と山本太郎氏、「れいわ」は右か左か

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