• このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年01月20日 07:00

汗を流して挑戦し、短期間で急成長 アジアの物流網を駆使し事業領域拡大へ 一樹百穫 

貨物利用運送事業、倉庫業
福岡ロジテム(株)

顧客の要望に真摯に向き合う

代表取締役社長 小林 専司 氏
代表取締役社長 小林 専司 氏

 福岡ロジテム(株)は2005年、東京の上場物流企業である日本ロジテム(株)と福岡のコバヤシライン(株)が九州エリアの強化を目的に共同で設立した。代表取締役社長を務める小林専司氏は、運送・倉庫業界に長年携わった実績をもち、地元経済界と業界関係者から高い信用を得ていた。その経験と信用で、設立して間もない企業ながら、徐々に仕事を獲得していった。

 設立当初は、主に建設資材関係の物流の仕事を受注していたが、大手小売チェーンからセンター業務を受注したことが大きな転機となった。受託した業務の内容は、各店舗への配送やベンダー業務であった。同社ではそれまで、小売関係の物流業務を手がけた経験はなかったが、持ち前のチャレンジ精神で試行錯誤しながら小売業の物流を担うためのノウハウを蓄積した。そうして依頼された仕事に真摯に向き合っていると、大手食品卸の物流センターなども次々と依頼されるようになり、それにともない、事業領域も拡大していった。会社設立からわずか15年で、福岡、佐賀の5カ所に物流倉庫を構える年商50億円の総合物流企業へと急成長を遂げたのだ。

アイランドシティ物流センター
アイランドシティ第2物流センター

やる気を発揮できる場

 同社成長の原動力は創業以来、経験がないことにも果敢に挑戦してきたフロンティア精神であった。小林氏以下、メンバーがもてる力を発揮して、実績を積み重ねる組織であったのだ。こうして、会社発展の基礎ができたのだろう。

 職業を選択する際に重要なことは、その仕事に魅力を感じるかということだけでなく、会社や業界が今後も成長する可能性を有しているのかということである。成長する業界に身を置いておくことで、新しいことにチャレンジすることができるし、そのなかで自分の新たな適性や可能性も広がる。さらに、豊かな生活を送ることもできるわけだ。

 物流業界は、ビジネスや生活を支えるインフラとしてなくてはならない存在であり、今後も成長が見込まれる。とくに、小林氏率いる同社は、急成長を遂げており、今後も拡大し続ける力をもっている。そのため、事業領域と組織の急激な拡大にともない多彩な人材が必要になった。「社内は言いたいことを言える風通しの良さと、異なる意見や提案を受け止めるだけの器はある」と峯正樹経営企画室長は断言する。

 自分の可能性を見つけ、実力を発揮する場を求めている人にとって、また、今後も高い成長力をもつ同社の可能性は大きな魅力であろう。

福岡の立地を活かす

 物流は、ビジネスや生活を支える重要な産業であり、機能の充実や拡大、コスト削減など、関連する需要はますます拡大している。たとえば、都市間を結ぶ高速大量輸送ラインと各エリアでの迅速できめ細かな配送網の整備。それにともなう物流・配送センターの充実。業種に合わせた流通加工。情報システムの活用と構築による効率化やコストの低減など、多岐にわたる。同社成長の軌跡には、こうした機能の充実を図ってきた企業努力がある。

 加えて、日本ロジテムのアジア物流ネットワークの活用も図っている。同社は、現地法人からなる海外拠点と連携し、中国、香港、台湾、タイ、ベトナムなどをカバーしている。とくにベトナムでは、ハノイ、ダナン、ホーチミンにセンターを設けるなどベトナム全土を網羅する物流網を構築。さらに、ハイヤーやチャーターバスの運行およびマンションの賃貸事業を手がけるなど、進出企業の物流だけでなく移動や住宅の確保まで幅広くサポートしている。それは「アジアへのゲートウェイ・福岡の立地を活かして、国際化へのニーズの高まりに応えていく」という小林氏の想いをかたちにする強力なネットワークなのである。

顧客に寄り添い続ける企業

企業の業務効率化やコスト削減にも貢献
企業の業務効率化やコスト削減にも貢献

 日本の人手不足問題は、人件費の高騰による物流コストの上昇はもちろん、処理数量や運輸回数の制限などビジネスモデルへの影響も含め、物流業界においては無視できない問題である。同社も若者の採用を始め高齢者、外国人の雇用も視野に入れて、拡大を続ける事業に必要な人材の確保に力を入れている。

 「当社の役割は、物流コストの削減を始め物流に関連するさまざまな要望や困り事に応え、お客さまの利益に貢献していくこと。常にお客さまに寄り添い、お互い成長できる企業でありたい。これを支えるのは『人』であり、若い人たちにもそういう思いを共有してもらいたい」と小林氏は力を込める。

 今後、機械化やAIなどの導入による生産性の向上や省力化に投資しながらも、高い利益率を確保できる仕組みと組織づくりを推し進めていくため、顧客に寄り添い現場を支える30代、40代の管理職層を厚くする。

 とくに若い人材が、モチベーションを維持し力を発揮できるよう、人材育成や評価制度の構築など社内の環境整備にも注力し、今後の事業拡大を支える盤石な組織基盤づくりを推し進め、さらなる飛躍を目指している。

宇美本社倉庫
宇美本社倉庫

<COMPANY INFORMATION>
代 表:小林 専司
所在地:福岡県糟屋郡宇美町大字井野字稲木369-8
設 立:2005年10月
資本金:6,000万円
TEL:092-931-1665
URL:http://www.f-logitem.jp

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2020年09月23日 09:53

福岡市地下鉄、空港線・箱崎線が一部運休NEW!

 福岡市地下鉄の空港線・箱崎線は午前8時30分ごろ空港線赤坂駅で架線点検を行った影響で、午前9時40分現在、空港線は運転見合わせ、箱崎線は10分間隔の運行となっている。

2020年09月23日 07:00

BIS第170回例会~ワシントンDC、ローマを結ぶオンライン開催(10)NEW!

 中川氏は「米中貿易戦争」に関して、ソ連や日本が経験した「トゥキディデスの罠」に言及した...

2020年09月23日 07:00

独自性を高める事業構築NEW!

 2015年1月に設立された総合建設業(株)スエナガ。同社は設立して5年の新鋭企業である。同社の企業スローガンとして『土地に夢を、建物に想いを』を掲げ、賃貸マンション...

2020年09月22日 07:00

BIS第170回例会~ワシントンDC、ローマを結ぶオンライン開催(9)

 最後に、中川十郎BISJ会長は「新型コロナ騒動」のなかで密かに進行している国際政治に目を向け、「一帯一路と米中貿易戦争」について発表した...

2020年09月22日 07:00

健康・安全意識の高まりに乗って、オールミネラル化システムにブレイクの兆し

 独創的な水処理システム『ミネラルクリスター』を製造・販売する(株)クリスター。雨が山の地層を通過し、豊富なミネラルを含んだ名水となって地下から湧き出る―そんな自然の...

2020年09月21日 07:00

BIS第170回例会~ワシントンDC、ローマを結ぶオンライン開催(8)

 井出氏は、新型コロナウイルス感染拡大で世界が求められていることは(1)感染経路の究明、(2)感染防止のための諸国民の努力、(3)専門家、医療関係者への期待・要請...

2020年09月21日 07:00

ご縁と絆を大切にして、堅実な事業を構築し続ける

 (株)隆工務店は1965年1月創業、67年7月設立の建設会社だ。現代表取締役・田原昇氏は、長年“番頭”として先代を陰で支え続け、2016年7月に3代目の同社代表取締...

2020年09月20日 07:00

実直・謙虚な姿勢で快適さを提供する

 創業64年の社歴をもつ地場有数の老舗である山本設備工業(株)。地場業界のなかでも老舗に入る企業を率いるのは、3代目代表取締役社長・山本慎一氏。今年で就任15年目に入...

2020年09月20日 07:00

【凡学一生のやさしい法律学】香港で起きていること~国家統治の基本となる三権分立(後)

 上述の9月1日付『産経新聞』の記事では、香港政府は高校教科書から「三権分立」の記述を削除させた、と最後に小さく記述されていた...

2020年09月19日 07:00

WITHコロナで柔軟対応戦略を展開

 「コロナ襲来でこんなに社会活動が規制されることを想像したこともなかった」と諸藤敏一社長が溜息をつく。しかし、立ち止まることはない...

pagetop