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2020年01月20日 14:30

LCCが9社に増え、韓国は世界最多に(前)

日韓ビジネスコンサルタント 劉 明鎬 氏

 筆者が結婚した当時、新婚旅行の行き先はというと、済州島がほとんどだった。ところが、現在、韓国人の新婚旅行先は、外国が主流となっている。

 国民所得の増大と、海外旅行自由化の流れを受け、新婚旅行で海外に出かける人が韓国でも年々増加している。このような現象は、国民所得が1万ドルを上回るようになると、韓国だけでなく、世界的に見られるようだ。

 アジアの各国の所得が増加するにつれて、海外旅行者が増加するのは当然の成り行きであるが、もう1つ、海外旅行者の増加要因として、LCC(Low Cost Carrier格安航空会社)の登場をあげなければならないだろう。

 航空料金が格安になったことで、以前より気軽に海外旅行ができるようになったのは事実である。今回は海外旅行が当たり前のようなご時世に、航空業界の事情はどうなっているかを取り上げてみよう。

 ご存じのように、世界の大半の航空会社は、大きくスターアライアンス(SA)、ワンワールド(OW)、スカイチーム(スカイ)という「3大航空連合」にわかれている。3大航空連合とも、アメリカの航空会社が盟主となっているが、ANAやアシアナ航空はスターアライアンスに、JALはワンワールドに、それから、大韓航空はスカイチームに所属している。

 航空連合はコードシェアリングによって、コストの削減を図ったり、相手の路線に相乗りすることで、顧客の利便性を向上させながら、コスト負担が少なくて済むメリットを享受するようになる。また、航空連合は燃料や資材なども共同購買することによって、価格競争力を高めるという利点もある。単独では採算が取れない路線を、連合同士の航空会社がコードシェアリングすることで、損失を抑えるというメリットもある。

 ところが、このような航空連合の足元を脅かすようなLCC(Low Cost Carrier格安航空会社)が現れ、急成長することによって、この航空業界の枠組みにも綻びが見え始めている。

 LCC(ローコストキャリア=格安航空会社)の急成長は、航空業界に強烈な価格競争を引き起こし、顧客はLCCに流れ始めている。欧州の空では、低価格のLCCが市場のほぼ半分を占めるほどに成長。韓国でも仁川―成田間を7,000円くらいで往復するようなチケットもあって、1万円以下の航空料金時代を切りひらいている。

 LCCがこのように伸びるようになった背景には、出張でビジネスクラスなどを利用する顧客よりも、格安航空会社の安い料金を歓迎する多くの若者の支持をとりつけることができたからだ。航空機の機種も1機種に統一し、整備がしやすくしただけでなく、余計な機内サービスを省くことで、添乗員を減らし、移動だけに絞って低価格を提供したことが大きく受けている。

(つづく)

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