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2020年03月20日 07:00

パチンコホールの実態~悪意を向けるその前に(3)

 昨今の新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大にともない、誤った情報を拡散する「デマ」が問題視されている。そして現在、偏った情報発信によっていわれなき批判にさらされている業界がある。パチンコホールを含む「遊技業界」だ。3月、某有識者がネット上で「休業させるなら学校よりパチンコ屋」と題したコラムを展開。相応の共感を得ると同時に、「偏見と無知だらけだ」とする反対意見も挙がるなど、物議を醸したのは記憶に新しい。

 ただでさえいわれのないバッシングを受けやすい同業界だが、休業が求められるほどにパチンコホールの環境は悪いものなのか――長年業界に携わった経験を生かし、業界に関するさまざまな情報提供やコンサルティングなどを手がけている、(株)ヒントの代表取締役・永井優志氏に話をうかがった。

【聞き手・長谷川 大輔】

予想外の反響に驚きつつ「理解してもらえた」という手ごたえも

 ―― 結果として永井さんのツイートは大きな反響を呼びました。これについてはどう思われましたか?

 永井 ツイートを発信してから今日(3月18日時点)までに約38万5,000回のインプレッション(ユーザーがTwitterでこのツイートを見た回数)、リツイート数は800超となっています。Twitterを始めてから半年余りで、ここまで大きな反響が来るのは初めてのことだったのでとても驚きました。

 Twitterは1回あたりの発言に文字制限がありますので何回かに分けて発信しましたが、中には冒頭の文章だけを読んで反応している方も多数いらっしゃいましたし、厳しい意見もいくつかいただきました。基本的にどの内容に対してもきちんと返信はしましたが、身をもってSNSの特性を経験できたのは良かったと思っています。

 ―― 永井さんがこのツイートを発信する前、それなりに名の通った有識者が遊技業界に対する苦言を呈しておられました。私もそれを見て、「人が密集する場所という点においては、コロナ感染拡大の温床がホールにもある」と思っていましたが、ツイートを読んで、「偏見」であることに気づかされました。

 永井 有識者と言っても業界関係者やそうでない方も含まれていますし、根拠やエビデンスに基づく発言をしている方もいればそうでない方もいます。結果的にそうでない方の発言が大きく取り上げられた結果、業界のネガティブイメージ拡大につながったのではないかという見方もあります。

 しかし私は、今回の件は決してマイナスばかりではないと思っています。なぜならば、いわば業界以外の話題であるにもかかわらず、それなりの立場で発言に影響のある方が取り上げてくれたおかげで大きな話題となり、議論を通じて結果的に業界事情を深く理解してもらうことにつながったと思うからです。

 確かに昔のホールは今と比べると設備が脆弱で、開店して1時間余りもすれば、タバコの煙でやがて向こう側が見えなくなるなんてことはよくありました。このことが「パチンコ店=タバコの煙とニオイが臭い」というイメージをもたらしているのは理解できます。

 しかし実際はどうかというと、今ではどのホールも空調や換気には十分に気を配っていますし、設備の衛生管理もまめに行われています。中にはほかの業界職種と比べる方もいますが、少なくとも遊技業界に関しては、今回だけに限らず、「普段からこれだけのことを毎日やっている」のです。このことを理解していただきたいですね。「今備わっているもの」と「今取り組んでいるもの」がまさにそれです。

各地のホールでも新型コロナ対策をPRする看板などを見かける機会が増えた

(つづく)

【文・構成/長谷川 大輔、代 源太朗】

▼関連リンク
(株)ヒントHP
永井氏Twitter

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