2022年05月26日( 木 )
by データ・マックス

中国東北部と北朝鮮で活発化する火山活動:富士山の噴火も(1)

 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」から、一部を抜粋して紹介する。今回は、2020年6月19日付の記事を紹介する。


 朝鮮半島では南北の対立が急速に激化している。韓国で活動する脱北者団体が北朝鮮に向けて飛ばした金正恩体制を批判するビラや救援物資を積んだ風船に猛反発した北朝鮮は開城にある南北共同連絡事務所を爆破するという強硬手段に打って出た。さらには、韓国との国境線における軍の配備や訓練の再開を始めるとも宣言。これまでの南北融和の路線が覆ることになった。

 これは周辺国にとっては由々しい事態である。日本政府は「重大な関心をもって、事態の推移を見守っている」というのが精一杯で、安倍政権の下では拉致問題の解決に向けての日朝の首脳会談も“絵に描いた餅”に終わっており、ましてや北朝鮮の暴発を防ぐ秘策などは期待できない。しかし、南北朝鮮の軍事的緊張が高まる背後には、まったく別の危機が迫っている。

 それは何かというと、中国、ロシア、北朝鮮の国境地帯における巨大な火山噴火の可能性である。黒龍江省に位置する「五大連池火山帯」を構成する尾(ウェイ)山の地下にある2つの巨大なマグマの活動が活発化していることだ。尾山が前回、噴火したのは今から50万年以上前の話。にわかには信じがたいが、中国では警戒すべきとの声が高まっていた。

 そこで中国の地球物理学の専門家チームが現地で100カ所以上の調査を繰り返すことになった。そして、地下8㎞と15㎞の2カ所でマグマの膨張が確認されたのである。高度なセンサーを使い、地下の深層部における地殻変動の異常現象をつぶさに研究した結果、「このまま地殻変動が続けば、巨大噴火につながる可能性が高い」との結論に至ったという。

 実は、尾山は死火山と見なされてきた。そのため、地震学者や地球物理学者の間では、尾山の南に位置する白頭山の噴火活動の可能性の方に関心が集中していた。白頭山は946年に大爆発を起こしており、「人類歴史上の最大の噴火」として記録されている。当時、日本にも大量の火山灰が飛来し、農業が壊滅的な被害を受けた。

 (略)

 日本でも富士山の噴火について政府が去る3月、警告を発したばかりである。とはいえ、目前の新型コロナウィルスの脅威に目を奪われ、政府の警告はほとんど国民の関心を呼ばなかった。しかし、感染症とは次元は異なるものの、その被害や影響は無視できないはずだ。富士山が前回噴火したのは300年以上前のこと。そのため、長らく休火山、死火山の扱いを受けてきた。

 しかし、どっこい富士山は活火山として復活を遂げたのである。もし、富士山の噴火となれば、3時間で東京は火山灰で覆われ、都市機能はマヒする。鉄道も道路も使えなくなってしまう。視界はゼロとなり、火力発電所や工場の煙突も機能しなくなる。政府の専門家会議の予測では、富士山はいったん噴火すれば2週間は続くという。その間の生命維持対策が欠かせない。水や食料の備蓄は絶対条件である。

※全文は6月19日のメルマガ版「中国東北部と北朝鮮で活発化する火山活動:富士山の噴火も(1)」で。


著者:浜田和幸
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