2024年04月19日( 金 )

行政・企業・住民をつなぐ九住協が新体制~新理事長「コロナ禍には最善の施策を」(前)

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(一社)九州住宅産業協会 理事長 橋本 大輔 氏

 国および地方公共団体の住宅・宅地政策に協力し、宅地の円滑な需給を図るため、宅地政策を促進するとともに、宅地造成および住宅建設などに関する事業の健全な発展を図り、もって社会福祉の増進に寄与することを目的とする事業者の団体である(一社)九州住宅産業協会(以下、九住協)。155社の会員を抱える九住協は5月14日、2020年度の定時総会をANAクラウンプラザホテル(福岡市博多区)で開催した。第11代目理事長には、10年にわたり副理事長を務めてきた橋本大輔氏((株)ファミリー・代表取締役)が就任した。

基本からブレず、業界の発展へ寄与

 ――第11代目理事長就任にあたっての抱負をお聞かせください。

(一社)九州住宅産業協会 理事長
橋本 大輔 氏

 橋本 九住協理事の皆さまにご推挙いただき、5月の定時総会で理事長に就任いたしました。前任の諸藤元理事長におかれましては、5期(10年)と長きにわたる期間、理事長職の活動を通して職責を全うし、九州における不動産業界の発展に大きく貢献されてこられました。

 諸藤元理事長の貢献と功績を鑑みますと、就任にあたって理事長職の責務の重さと重要性を痛感しております。至らない点は多くあると思いますが、これまで理事長職を務めてこられた方々の功績に恥じぬよう、理事長として九州の住宅産業の発展という使命を全うしていく所存です。そして、これまでお世話になってきた住宅業界に、少しでも恩返しができればとも思っています。

 ――改めて九住協とは、九住協の役割とは何だとお考えですか。

 橋本 九住協とは、国および地方公共団体と連携して九州の住宅産業界を発展させ、それを通じて、九州のまちと人を豊かにすることを目的とした団体です。マンションデベロッパーや戸建事業者をはじめ、建設会社、宅建業者、建築設計事務所、広告代理店、司法書士事務所など、住宅産業界に関わるさまざまな顔ぶれの方々に会員としてご入会いただいております。そのような多種多様にわたる会員の方々の力をお借りし、九住協は日々、住宅産業の発展に向けた取り組みを行っています。

 具体的には、会員の能力向上を目的とした研修会・講演会の開催および情報入手、国および地方公共団体などに対する住宅政策に関する建議および献策、宅地問題に関する調査研究・広報活動などで、その取り組み内容は多岐にわたります。それらの活動はすべて、「九州の住宅産業界の発展を通した社会への貢献」という九住協の根底にあるコンセプトに根付いています。

 住宅産業の基盤となる「まち」は、行政や企業、そして住民の活動と交わりによって、より豊かに発展していくものであると私は考えています。コロナショックもあり、先行き不透明な状況となってはいますが、九住協は行政・企業・住民の良い橋渡し役としての役割を求められていることを自覚しながら、基本のコンセプトをブレさせることなく、業界の発展に寄与できるよう邁進していきたいと思っています。

(つづく)

【永上 隼人】


<INFORMATION>
(一社)九州住宅産業協会

理事表:橋本 大輔
所在地:福岡市博多区博多駅前2-11-16 第2大西ビル6F
TEL:092-472-7419
FAX:092-475-1441
E-mail:info@kyujukyo.or.jp


<PROFILE>
橋本 大輔
(はしもと・だいすけ)
1956年5月、熊本県出身。福岡大学法学部卒。大手マンションデベロッパーを経て、92年9月に(株)ファミリーを設立し、代表取締役に就任した。(一社)全国住宅産業協会の理事も務め、「令和元年春の叙勲」で黄綬褒章を受章した。

(中)

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