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2020年10月07日 14:27

新型コロナの防疫対策で世界の先頭を走る台湾と意見交換(5)

 2020台湾最新ビジネスセミナー「withコロナ時代‐日台で切り拓く新ビジネスチャンス」(主催:台日産業連携推進オフィス(TJPO)、協力:(株)電波新聞社)が9月15日、TKP品川カンファレンスセンターで開催された。
 今回のセミナーは新型コロナの影響を受けて、現地会場とオンラインのいずれでも参加できるハイブリッド方式で開催された。現地会場では約40人、日本・台湾の二元中継のオンラインで約130人が参加した。

台湾の医療AIの応用事例、新しい生活様式

陳龍氏(右)と蔡明宏氏

 ここで、講演会場は日本から台湾に移り、陳龍氏(台日産業連携推進オフィス(TJPO)課長)と蔡明宏氏(物聯網智造基地(IoT Service Hub)主任)が司会・進行を行い、台湾企業を録画配信で紹介した。

 まず、「台湾におけるAIoTベンチャー支援体制とwithコロナ時代の医療AI応用事例」をテーマとして、下記の3社がプレゼンテーションを行った。

(1)聿信醫療(Heroic-Faith Medical Science)

<遠隔聴診・肺音補助診断ソリューション>
 AIを活用した気道(肺音)診断補助システム。世界で初めて、AIによる「リアルタイム呼吸聴診モニタ」を開発。連続呼吸モニタリングをスペクトログラムに変換して可視化し、これまでの医療診断の形式を覆した。

(2)司圖科技(Spatial Topology Tech)

<遠隔体温測定ソリューション>
 新型コロナウイルス「在宅隔離対象者の測位追跡システム」。光学レンズ・LiDAR・超音波などのセンサ設備を通して、迅速さと正確さを備えた運用システムを開発。

(3)愛因斯坦人工智慧(Deep01)

<脳出血のCT検査・補助診断システム>
 頭部CT画像の分野を専門とし、AIで脳出血の画像診断を行うソフトウェアを開発。100枚を超える頭部CTスキャンのなかから、出血箇所を30秒で探し出す。その精度は95%。20年の台湾10大スタートアップ企業選出、19年AWS Cloud Challenge優勝、18年ハーバード大学・マサチューセッツ総合病院 Fellow選出など数々の受賞歴。

 次に、「withコロナ時代の衣食住‐台湾発『新しい生活様式』」として、5社の紹介があった。

(1)和盟電子商務(PARTNER E-COMMERCE)

<お弁当サポート隊>
 オンラインストア注文で、食事宅配サービスの新時代を構築。

(2)愛微科(iWEECARE)

<世界最小クラスのIoTチップで遠隔体温測定>
 世界最小のスマート体温計「Temp Pal添宝」は、大量の患者の体温モニタリングがクラウドを用いて可能で、人の派遣は不要。

(3)智慧時尚(OPEN LiFE)

<在宅検疫・隔離・防疫ソリューション>
 Bluetoothを用いた正確な屋内測位サービスにより、所在エリアを表示する。「屋内測位ガイド」および「測位追跡」のサービスを提供。空港・駅・大型展示場・病院・診療所・オフィスビル・工場・倉庫・百貨店やモールなどの各種大型エリアでの使用に最適。

(4)台湾塔奇恩科技(Tircgo)

<紫外線殺菌防疫ロボット>
 サービス型ロボットの生産に特化し、これまでに工場用運搬ロボットおよび汎用UV消毒ロボットを開発。消毒ロボットは単体で作業が可能で、バックエンドシステムおよびエンジニアによる保守も不要。

(5)馥鈺科技(TripPacker)

<AIで旅行プラン作成>
 海外旅行とIoTを組み合わせたモデルを開発。主に、フリープランでのローカル旅行の特別体験を提供する。開発したアプリ「TripPacker」はフリープランの旅行計画を一括して手配可能で、すでに50万人のユーザーが使用。

(つづく)

【金木 亮憲】


<INFORMATION>
台日産業連携推進オフィス(TJPO)

 台湾行政院が2011年認可した「台日産業連携架け橋プロジェクト」により12年3月に設立。関連部会の資源を統合し日台双方の産業連携をより一層密接にすることで、日台間における全体的な産業のレベルアップを図り、共同でグローバル競争力と産業チェーンを高めることを目的としている。
日台産業間の連絡窓口として、セミナーや商談会を通じて、産業の連携案件、プロジェクト追跡業務などのサポートを行うとともに、相互に派遣団による交流を行っている。

日台OBネットワーク
 2007年設立の日台産業の連携に熱意を持つ企業人で構成されたボランティア団体。台湾政府の重点政策方向、産業の趨勢、将来の推進方向、日台の連携成果など日台双方の重要な情報交換の場となっている。現在の会員は約360人。
 組織は、最高顧問:安藤国威 ソニー(株)元社長兼COO、会長:峯岸進 台湾Sony元董事長。副会長:高杉春正 台湾TDK元董事長と揚原浩 台湾富士通元董事長、関西地区会長:松本光司 双日台湾元董事長で構成されている。毎年日本で1~2回の交流会を開催。会員ほか、日本企業の各界名士および台湾政府高官や産業界関係者も参加する。

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