2022年07月02日( 土 )
by データ・マックス

経営者が知っておくべき「デジタル」との付き合い方

 新型コロナウィルス感染拡大により「デジタル」が広く社会に浸透し、経営の必須要素となりました。では、「デジタル」とは何であり、どのように経営に活かすべきなのでしょうか。

 「デジタル」は、透明性・俊敏性・全体性の3つの性質により時間的・空間的・量的な制約に囚われず、成果を生み出そうとする価値観です。IT(情報技術)は「デジタル」を実現するための手法、と整理できます。一方で対義語である「アナログ」は、暗黙性・慣習性・領域性の性質をもち、時間的・空間的・量的な制約のなかで成果を生み出す価値観といえます。

 「デジタル」は時間や空間、量などに左右されないため、「アナログ」では比較にならないほどの強烈な影響力をもちます。「デジタル」な地域や組織、人は社会に必要とされ、たとえば地方の小さな会社の経営者が大きく社会を動かすことが当たり前になります。一方で、「アナログ」な地域・組織・人は、規模を問わず社会から取り残されていくでしょう。「デジタル」に適応できなければ生きる道はない、といっても過言ではありません。

 「デジタル」を経営に活かすに、やるべきことは3つあります。

(1)短期視点でのデジタライゼーション

 既存の商品やサービスをECで提供するなど、短期的に「デジタル」の価値観に対応するための対症療法的な施策です。

(2)本質的に必要なデジタル・トランスフォーメーション(DX)

 会社の文化を根本的に「デジタル」に変容させるための、ビジネスモデルや組織構造の変革です。

(3)「デジタル」のための“ひとづくり”

 事業を支える人財が「デジタル」の価値観に基づいて考え動くようにするための、ゼロからの全員の学び直しです。

 「デジタル」は社会の必然であり、1人ひとりが向き合うべき変化です。とくに経営者は、自ら率先垂範できなければ、今すぐ後進に道を譲るべきです。ITベンダーやコンサル、現場担当への丸投げももってのほかです。真摯に「デジタル」に向き合い、“ひとづくり”から地道に実践し続けることが求められているのです。


<プロフィール>
渋谷 健 (しぶや・たけし)/フィールド・フロー(株) 代表取締役

外資系コンサルティングファーム、国内ベンチャー、国内大手企業経営戦略室を経て2014年にフィールド・フロー(株)を設立。「事業に脚本を」をコンセプトに、戦略立案からシステム開発や人財育成までを総合的に提供するオープン・イノベーション実践活動を全国展開。経済産業省・農林水産省などの政策事業、北九州市・宮崎県などの地方創生事業、大企業・金融・ベンチャーなどの民間事業に、プロの事業プロデューサー/ファシリテーターとして関わる。

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